巨大地震の危険性知らせる「南海トラフ地震臨時情報」とは
テレビ大分
17日夜、豊後水道を震源とする地震があり、大分県内で最大震度5弱を観測しました。 県内では、これまでに大規模な被害は確認されていません。 一方で、気になるのは、今回の地震と南海トラフ巨大地震との関連です。 このことについて、大分地方気象台の担当者は次のように話しています。 【写真を見る】巨大地震の危険性知らせる「南海トラフ地震臨時情報」とは ◆大分地方気象台高浜聡南海トラフ地震防災官 「今回の地震、南海トラフ地震の想定震源域内で発生したものだが、南海トラフ地震との関係を調査するマグニチュードの基準に達していない」 また、今回の地震は想定される南海トラフ巨大地震の震源よりも深く、発生のメカニズムも異なることから、直接の関係は無いとしています。
南海トラフ巨大地震の危険性が高まったときに発表される「南海トラフ地震臨時情報」。 南海トラフ巨大地震で想定される震源域で、M6.8以上の地震や異常な地殻変動などを観測した場合、気象庁はただちに「南海トラフ地震臨時情報(調査中)」を発表します。
調査の結果、巨大地震警戒や注意、調査終了の3つのうち、いずれかの情報が発表されます。 警戒または注意が出された場合はすぐに避難できるよう準備するほか、地域によっては事前避難となる場合もあります。 大分県内では佐伯市の一部の地域が対象です。 今回の地震では「南海トラフ地震臨時情報」の調査は行われませんでしたが、こうした災害を通じて、改めて日ごろの備えについて考えておきたいものです。
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