<春へ走れ・’21センバツ東播磨>練習相手任せろ 大学生OBが助っ人 /兵庫
19日開幕のセンバツに初選出された東播磨では、OBが後輩たちの練習相手としてサポートする。大学で野球を続けている2人で、新型コロナウイルスの影響で大学内での練習が制限されていたこともあり、後輩たちに交じって自らを鍛錬。技量、体力とも「一段上」の先輩との交流が、選手らに刺激を与えた。 OBは長身から角度のある球を繰り出す関西学院大2年、福村悠渡投手(20)。福村順一監督の長男だ。もう1人はキレのある変化球が魅力の県立大1年、山下泰知投手(19)。ともに東播磨時代はエースだった。選球眼や対応力を高めるため、シート打撃などで後輩たちと汗を流す。 福村投手は「この1年ほど同じグラウンドで練習してきた後輩たちが、僕らが行けなかった甲子園に出場するのは、自分のことのようにうれしい」とし、「足でかき回して、観客をわくわくさせる『ヒガハリ』の野球を全国に見せつけてほしい」と期待する。 マウンドに立つ立場から山下投手は「監督のサインなしで盗塁ができる、投手に嫌がられるチームになっている。守備では内野手が成長し安心できる」と称賛。「甲子園では野球に集中し、力を出し切ってほしい」とエールを送る。【後藤奈緒】 〔播磨・姫路版〕