最新「会社四季報 新春号」熟読して見えてきた注目銘柄3選 四季報LOVERがポイントをわかりやすく解説
『会社四季報2025年1集 新春号』が12月18日に発売された。今号の注目点はどこなのか。有望銘柄はどのように見つければいいのか。四季報LOVERの株式投資講師・藤川里絵氏に聞いた。 【動画を見る】四季報最新号の注目銘柄はどれ?/新春号の注目ポイント/藤川流「有望銘柄の見つけ方」/「月足ぴょこ」銘柄 ■会社予想と四季報予想の乖離が大きい会社に注目 ――会社四季報「新春号」で注目したポイントはどこでしょうか。 新春号は3月決算会社の第2四半期(中間期)が終わったタイミングで出る号です。会社予想と比べて進捗率が高い会社は次の第3四半期あたりで修正する可能性がすごく高いと思うので、会社予想と四季報予想の乖離が高い銘柄に注目しています。
――新春号で注目している銘柄は? まずは「2340 極楽湯ホールディングス」です。赤字が続いていたのですが、2023年3月期に黒字転換しました。2025年3月期も利益が伸びる予想になっていて、PERも切り下がってきている。 あとは私の周りで極楽湯によく行っているという人がいて、(アニメなどと)コラボをすごくやっている。極楽湯にしかないコラボグッズをもらえるから、子どもも喜ぶという話を聞いて、そういう意味でもいいのかなと思っています。
2つ目は「2820 やまみ」で、豆腐の製造販売の会社です。2024年の春号、夏号、秋号を見ていると、特に食品メーカーは値上げによって業績堅調という会社が多かったんです。ただ最近は私もそうですが、値上げ疲れしちゃって、もう値上げは嫌だと思っています。 やまみの記事欄には「消費者の節約志向強い中、原材料費上昇でも今期は価格据え置き方針。同業他社もコスト高で苦しむ中、シェア拡大狙う」と書いてあります。あえて価格を上げずに、ここで売り上げ、利益を伸ばしていこうという姿勢がいいですね。業績もしっかり伸びていますので、けっこう面白いのではないかと思います。
3つ目は「9990 サックスバー ホールディングス」です。この会社はバッグや財布などの専門店で、スーツケースも販売しています。 駅などを見ても、スーツケースを引いている人がすごく多い。旅行者もそうですし、私の娘は推し活するのに、グッズをスーツケースにたくさん入れて運ぶんですよね。 そういう視点で見てみると、若い女性もスーツケースをたくさん持っていると感じているし、コロナ禍が明けて、スーツケースを買い直している人も多いのではないかと思うんです。そういう肌感から注目しています。