2024年版世界のベスト航空会社・トップ10 カタール航空が初1位、JALやANAの順位は……
英国の航空サービスリサーチ会社スカイトラックスはこのほど、2024年度版「世界のベスト航空会社ランキングトップ10」を発表。中東カタールのカタール航空が初めてトップの座を獲得した。上位は今年も中東とアジアの航空会社が独占した。 スカイトラックス社は、世界の航空会社の評価を実施。乗客から満足度調査をもとに各国の国際空港や航空会社の評価を毎年発表している。 今年1位となったカタール航空グループのバドル・モハメッド・アル・メールCEO(経営最高経営者)は、「これはカタール航空にとって誇らしい瞬間であり、勤勉な同僚たちとこの賞を共有できることは栄誉」だとし、「この賞は比類のないサービスとイノベーションを提供するというたゆまぬ努力の証。今後もさらなる上昇を目指す」とコメントした。 カタール航空は2023年に推定3170万人の乗客を運び、2023年度上半期の純利益は10億2600万ドル(約1661億5000万円)で、前年同期比113.8%と伸長した。 一方、昨年のランキングで1位だったシンガポール航空は2位に後退し、エミレーツ航空が3位に続いた。日本のANA(全日本空輸)は4位、JAL(日本航空)も6位と上位にランクインした。 同ランキングは世界350社以上の航空会社が対象に、2023年9月から2024年5月までの期間で、サービスや客室乗務員の接客、ビジネスクラスの評価などについて利用者の満足度調査を行い、その結果を反映したもの。 スカイトラックスによる2024年度のトップ10は以下の通り。 10位 スイス・インターナショナル・エアラインズ 昨年12位から躍進。2001 年のスイス航空とそのグループ会社の経営破綻後、現在は独ルフトハンザドイツ航空の子会社。スイス・チューリッヒ空港が拠点。 9位 エールフランス 昨年7位から2歩後退。 言わずと知れたフランスのフラッグキャリア。 8位 エバー航空 昨年9位から上昇。 台湾の航空会社で、スカイラックス格付けで実質最高評価の「ザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズ」の認定を得ている。 7位 ターキッシュ エアラインズ 昨年6位から下降。 トルコの国営航空会社でフラッグキャリア。2014年2月にトルコ航空から日本語社名を変更した。 6位 日本航空 昨年5位から下降。 日本のフラッグキャリア。「ザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズ」格付け認定。 5位 キャセイパシフィック航空 昨年の8位から躍進。 香港のフラッグキャリア。香港の英国系財閥スワイヤー・グループが40%の株式を保有。「ザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズ」格付け認定。 4位 全日本空輸 昨年4位の現状を維持。日本の航空会社。「ザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズ」格付け認定。 3位 エミレーツ航空 昨年3位の現状を維持。アラブ首長国連邦・ドバイ拠点の航空会社。 2位 シンガポール航空 昨年1位から下降。 シンガポールの航空会社。「ザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズ」格付け認定。 1位 カタール航空 昨年2位から上昇。 カタールの国営航空会社でフラッグキャリア。「ザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズ」格付け認定。 スカイトラック社はまた、「ベストエコノミークラス」「ベストビジネスクラス」「ベスト客室乗務員」それぞれのカテゴリーでトップ10の航空会社も発表。順にキャセイパシフィック、カタール航空、シンガポール航空がそれぞれ1位になった。ちなみに、全日空は全てのカテゴリーで、日航は「エコノミー」と「客室乗務員」でトップ10に入った。
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