【巨人】阿部監督、ドジャース大谷翔平との対決心待ち「日本の野球はいいんだぞと見せつける」
【ホノルル(米ハワイ州)12日(日本時間13日)=為田聡史】巨人がワールドチャンピオンにガチンコ勝負を挑む。来年3月15日に米大リーグ、ドジャースとのプレシーズンゲームが東京ドームで開催される。阿部慎之助監督(45)はド軍大谷翔平投手(30)と本拠地でのドリーム対決を心待ちにした。MLB2年連続MVP、メジャー通算225本塁打の超スーパースター擁するド軍撃破で、リーグ連覇へ勢いを付ける。 ◇ ◇ ◇ 阿部監督が狙いを定めて放ったティーショットはフェアウエー右のラフに吸い込まれた。「あらら。だめだな、こりゃ」とひと息吐いてからカートに乗り込んだ。ラウンドを終えるとベンチに腰かけ3カ月後の“ドリームマッチ”について言及。「どんだけ打たれてもいいけど、チャレンジしていってほしいよね。日本の野球はいいんだぞというのを見せつけられる場面だし、相手も多分、日本のピッチャーはいいぞってなっているはずだから」と早くもイメージを膨らませた。 千載一遇のマウンドは若手優先をベースにする。指揮官は「キャンプからの調整を見ながら」としつつも「若い投手になると思う。いい経験だし、こんな試合なかなかできない」と説明。ド軍の打線は大谷のみならず、ベッツ、フリーマンら世界的スーパースターがずらりと並ぶ。「夢のような話だよね。すごいよ。いろんないい選手を見られるっていうのも勉強だしね」と貴重な経験をチーム力アップに生かす。 阿部監督自身は投手大谷には好相性を誇る。14年と16年の交流戦で対戦があり、現役時代の通算成績は6打数3安打で打率5割。14年のオールスター第2戦では当時日本人最速となる162キロを打席で見届けた。「速かったよ。だけど、速い真っすぐだけと思って打席に入っていたから。それだったらなんとか対応できるかなと」と回想。「多分俺、2本ぐらいヒット打っているんじゃない」と記憶を思い返した。 せっかくの舞台を生かすか、無駄にするかは選手たち次第になる。開幕1軍争いが大詰めへと差しかかる時期とも重なる。チケットは完売必至。大注目の一戦は「もちろん。ベストなメンバーで」と指揮官。超満員の本拠地で、真剣勝負を披露する。