あれもこれも足りない…低予算の指定管理で公立図書館を運営するなら、「この手法しかない」。先進的なNPO法人が導いた答えは、あえぐ地方の道標になるか
TRC九州支社の今村敬吾支社長は「そらまめの会の先進的な活動は、既存の図書館にも刺激になる。業界全体が盛り上がることが、われわれの利益にもつながる」。下吹越理事長は「専門職員が本来の業務に専念できるようになれば負担は減る。うまくいけば、他の公共図書館の参考となる事例になるかもしれない」と期待を寄せた。 ◇本と人とをつなぐ 「そらまめの会」 指宿市の図書館ボランティアらが2006年に設立。指宿図書館と山川図書館の指定管理者として、市民の疑問に応えるレファレンス活動や移動図書車を使ったブックカフェなどに取り組む。20、21年に図書館レファレンス大賞審査員会特別賞、21年にライブラリー・オブ・ザ・イヤー大賞、22年南日本文化賞など受賞歴多数。
南日本新聞 | 鹿児島