上履きの「クラス名」に、大人にはない発想が

マンガ「小学一年生のお名前事情」のカット（ぴんさん提供）

　娘が上履きのクラス名を書き換えたエピソードを描いたマンガ「小学一年生のお名前事情」が、Instagramで800以上のいいねを集めて話題となっています。 【マンガ本編】小1娘の上履き「1-2」が書き換えられてる！　子供ならではの「しがらみ」とは 　娘が小学校に入学したとき、すべての持ち物に苦労して名前を書いた母。2学期後半に入ったある日、学校から持ち帰った娘の上履きを見て、クラス名が書き換えられていることに気付き……。読者からは、「大人では考えもしない発想、面白い」「友達の言葉で、親も一喜一憂するの、分かります！」「しがらみが消えて良かった」などの声があがっています。 　このマンガを描いたのは、ブロガーのぴんさんです。Instagramやブログ「4児ママぴんブログ」などでマンガを発表しています。ぴんさんに、作品についてのお話を聞きました。 ーー娘さんが上履きのクラス名を書き換えた理由を知ったとき、どう思いましたか？ 　持ち帰ってきた上履きを洗おうとしたところ、作中で描いた状態になっていたので、びっくりしました。理由を聞いたあとは、小学校生活の大変さが垣間見え、少し切なくなりましたね。 ーー上のお子さんの入学時には、算数セットのおはじきに一つひとつ名前を付けていたのですか？ 　学校指定の算数セットには、インターネットで購入した名前シールを、夜な夜なひとつずつ貼っていました。付属のピンセットを使って……。当時は仕事もしていて大変だったので、夫も手伝ってくれましたね。 ーー上のお子さんの入学準備と比べて、娘さんの入学準備で「負担が減ったなあ」「学校側からの配慮が見えるなあ」と良い意味で変わったことはありましたか？ 　備品が大幅に減ったことは驚きました。特に、算数セットの名前付けが大変なことは覚悟していたので。 　また、以前は通知表が年3回渡され、家庭で押印してから始業式に学校へ返して、1年間同じものを使用していました。それが、年2回家庭へ渡されたら学校へ返さずにそのまま受け取れるようになり、保護者だけでなく、先生への負担も考慮されているなと感じました。 ーー母であるぴんさんから見て、娘さんはどのような性格ですか？ 　娘は基本的に適当でポジティブな性格をしており、幼児期からの口癖は「まあいっか」。幾度となく、その言葉に私も娘も救われています。勉強は苦手なようですが、メイクやダンス、恋愛話などが好きで、いろいろと頑張っているみたいですね。 ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか？ 　娘の学校でのやり取りについて、「学校大変だよね」「友達の言葉で親が一喜一憂するの、分かります！」と、学校生活の大変さについて共感して下さるコメントをいただきました。ほかには、「算数セットの名前付けは、やはり大変だ」という意見が多かったです。なかには、子供の名前を書く際に、「文字がゲシュタルト崩壊しそう」との声も（笑）。また、「算数セット自体がなくなった」という方もいて、時代の変化を感じましたね。 ーーマンガを描き始めたのは、いつ頃からでしょうか？ 　昔、学生の頃に趣味で描いていた時期もありましたが、育児マンガをSNSに投稿し始めたのは2023年11月からです。 ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。 　娘が上履きのクラス名を「上書き」して帰ってきたのを見て、驚いたと同時に、理由が気になりました。 ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。 　子供が4人いると4人分のエピソードができるので、育児マンガを描く際の小ネタは尽きません。ですが今後は、これまで私が経験したことについての連載マンガも描いてみたいな、と思っています。