まつきりな「『仕事がない』と病むことが減った」 “テレビとYouTube”それぞれの位置付けを語る
テレビCMや、プロレス番組のゲスト解説、1月15日に発売された『週刊プレイボーイ5号』での初水着グラビアなどを中心に活動の場を広げているタレント・まつきりな。 【写真】まつきりなの撮り下ろしカット テレビでの活躍のイメージが強いまつきだが、YouTubeチャンネルも10万人に迫るチャンネル登録者数を誇る。YouTubeでは、1人飲みや恋愛相談などプライベートに近い姿を余すことなく見せているのも印象的。ありのままに近い姿が共感を呼び、女性視聴者を中心に話題を集めている。 今回は、そんなまつきにYouTube活動についてインタビューを実施。彼女にとって、YouTubeとはどんな場所なのか、初グラビアの感想と合わせて聞いた。 ・「仕事がない」と病むことが減った YouTubeとの程よい距離感 ――まつきさんは2019年よりYouTube活動を精力的に行っています。始めたきっかけはなんだったんでしょう? まつきりな(以下、まつき):動画への出演に至っては、それより先の大学時代まで遡ります。高校卒業後、上京して美容系の大学に通っていました。そのときに、モデルの仕事がきっかけで仲良くさせてもらっていたカメラマンさんに「YouTubeでメイクチャンネルを始めるから、メイク好きだしおしゃべり好きだからやらないか」って言われて。そこに出演したのが始まりです。2019年から始めた個人のチャンネルはいまの事務所に入るタイミングで「YouTubeはやっておいた方がいいかな」と思い投稿し始めました。 ――約4年間、YouTubeを続けていらっしゃるなかで、一番やりがいを感じるのはどのタイミングでしょうか? まつき:「YouTube見た!」って言ってもらえるときとか、コメントをいただけたときが一番嬉しいですね。再生数よりも、どれだけ反応があったのか、みんなの興味がなんだったかを答え合わせするのがすごく好きです。 ーーでは、再生数はそこまで気にしない? まつき:うーん……伸びればいいなとは思いますけど、そこまで気にしないですね。ただ、メイクチャンネルに出演していたときは、少しバズれば再生数が伸びる印象だったのに対し、個人チャンネルになってからはもうYouTuberさんが増えすぎていて、全然再生回数が回らなくて。それを気にしていたことはありました。 ーーなるほど、企画を考える上では自分のやりたいことと再生数、どちらを優先させていますか? まつき:前者です。やりたいこととか好きなことじゃないと、なかなか続けられない性格なので。事務所のマネージャーさんと、編集してくださってる方と定期的にYouTube会議をして、週に2本は挙げれるようにお尻を叩いてもらっています。 ーー週2回って、専業のYouTuberさんではないのにも関わらず、頻度が高いですね。 まつき:たしかに。でも、ほかのお仕事がない時間に撮影しているので、緊張感が丁度良いですよね。また、YouTubeのおかげで「仕事がない」と病むことは減ったような気がします。 ・グラビアきっかけでYouTubeを見た人からのコメントに「よっしゃ!」 ――まつきさんのYouTubeの視聴者層を教えてください。 まつき:少し前までは女性が8~9割でしたが、『週刊プレイボーイ』でグラビアをやってからは男性の割合も増えてきていて。いまは半々くらいですね。 ――初グラビアを見たファンの皆さんの反応も教えてください。 まつき:女の子のファンで嬉しかったのは「私のなかのおじさんが芽生えた」みたいなコメントですね。それから「これをモチベにダイエットを頑張ります」とか。「うわ、この反応が欲しかった」と思って、めちゃくちゃ嬉しかったです。 「大好き」とか「応援している」って言葉にしてくれる男性のファンから「愛してる」って言われました(笑)。 ーー逆に、グラビアがきっかけでYouTubeを見始めた方からはどんな反応がありましたか? まつき:「全然ちゃうやん」って、DMが来ました(笑)。お酒を飲んだり、すっぴんをさらしたり、恋愛相談に乗ったりしているので。ギャップを感じていただけるのは、すごく嬉しいので「よっしゃ!」と思いました。 ーーちなみに、グラビアのお仕事をするに当たって、まつきさん自身はどのようなモチベーションだったのでしょう? まつき:撮影前というか公開されるギリギリまでは、とにかくみんなの反応が怖かったです。「なんて言われるんだろう」とか、女の子のファンが離れるだろうなとか。 ただ、撮影自体はすごく楽しくて。もともとグラビアを見るのが好きだったということもあって、見ていた方の世界に自分がいるという感覚も楽しかったです。ポージングとかはわからないことだらけで、やっぱりプロはすごいなと思いました。 ーー体づくりで気をつけたところ、力を入れたことがあれば教えてください。 まつき:私、お酒が好きだから、ビールっ腹だったんですよ。そのビール腹を、いかに最速でなくすかっていうので、3日間ファスティングをしました。それから、しゃがんだときや座ったときにお腹が目立たないようにちょっとお腹をひっこめたりして。そこは頑張って意識しましたね。 ーーなるほど。ちなみに撮影後、お酒は解禁しましたか? まつき:速攻、ビールを飲みに行きました(笑)。本当はファスティング明けなので、回復食を2日摂らなきゃいけなかったんですけど、ちょっともう無理すぎて、すぐに飲んじゃいましたね。お酒どころか、食事も3日間取っていなかったので、すぐに吸収して、一杯でベロベロになりました(笑)。 ・「かわいいことだけではやっていけない」 創意工夫で厳しい世界を生き抜く ――YouTubeのお話に戻るのですが、YouTubeがきっかけで出演が決まったこと、お仕事につながったことはありますか? まつき:バラエティ番組とかは、YouTubeで話している様子やお酒を飲んでいるのを見ていただいて、そこからキャラクターを知っていただいたからということがある気がします。もともと一人飲みとかも発信していたので、徐々にお酒のイメージがついてきてPRの仕事につながったこととかは嬉しかったですね。 ーーなるほど。他に反響が大きな企画といえばなんでしょう? まつき:恋愛系の企画は反応を多くいただきますね。基本的にテレビのエピソードトークを話すときのために用意していたというか、鼻につく人のメモをちょくちょくiPhoneに残していて。そういうのをメイク動画にエピソードを載せて発信したりすると、多くの反応がいただけるので、エピソードがあってよかったなと思います。 ――なかなか、エピソード付きのメイク動画ってないですよね。 まつき:最初は普通に全然しゃべらず、かわいいことだけをやっていきたかったんです。でも、芸能界は厳しい世界というか、それだけでは上手くいかないみたいで(笑)。体を張っているので、ぜひとも見てほしいですね。 ーー恋愛エピソードを語ることに対しての抵抗は、特にないのでしょうか? まつき:全くないです! 過去が清算できて、楽しいなって。過去の男性たちに感謝しています(笑)。 ――素敵です! 最後に、2024年の目標を教えてください。 まつき:昔から、なぜかわからないんですけど「27歳が楽しみ」って思っていたんです。それで、いよいよその年になるので、とりあえず来たお仕事には積極的にチャレンジしたいなと思っています。グラビアもそうですけど、いろいろな新しい人に見てもらえるお仕事ができたらいいなって。あとは、去年の夏ぐらいからSNSでもコメントをまめに返すようにしているので、ファンの子といままで以上に交流できたらいいなと思っています。新しい仕事をして離れる子がいてほしくないので、全員捕まえるぐらいの感じですね!(笑)。
於ありさ