「お客さんの笑顔とスタッフの生活を守っていきたい」広島市の大規模陥没で被害の美容室が再開「地域が再びにぎわう日まで…」不安と葛藤の40日間に密着
福地さん夫妻は美容室を切り盛りしながら広島市の説明会に参加するなどして、「観音店」再開のタイミングを探っていました。 ■危険度調査で「帰宅可能」判定も…店舗前では工事続く 「観音店」の危険度を確認する調査が10月7日、実施されることになりました。福地さんも夫婦で立ち会い、傾きや沈下などがないか点検を受けました。 ASUNARO 福地康夫オーナー 「営業はできると言われた。ただ店舗前にあんな大きな機械があって、穴も掘っている。お客さんも不安ですよねここに来ること自体が…」 ASUNARO観音店 福地三鈴店長 「1日も早く再開したいが、安全が第一なので…」 陥没事故から1か月が経っても店舗前ではボーリング調査が続いていました。しかし、店自体は「帰宅可能」と判定されたことから、福地さんは営業再開を決断しました。 ひび割れなどを補修する必要があるため、再開日は11月5日に決めました。 ASUNARO 福地康夫オーナー 「私たちのサービス業は大体1か月サイクルで動いていく。どこかで区切りをつけないと」 ただ、不安も拭いきれません。 ASUNARO 福地康夫オーナー 「陥没した場所だけではなく、他のところはこれから先陥没しないのか?大丈夫なのかというのはずっとついて回る。あとはもう行政と請け負った共同企業体の力を信じていくしかない…」 ■11月5日に営業再開へ スタッフ一丸で準備 11月2日、営業終了後にスタッフ総出で「庚午店」から「観音店」に荷物を送り返す作業をしました。 道路陥没事故以降、店の売り上げは前年の半分程度まで落ち込んだといいます。 「観音店」は陥没事故ではがれてしまった壁紙も貼り替えました。 スタッフのやりとり 「クロスはこれになった」 「おしゃれ。トイレもいい色」 福地さんはスタッフの様子を1人離れて見つめていました。 Q、この雰囲気はどう?「いいですね」 「事故当初のことを思えば、みんなが明るくていい雰囲気になってきている。みんなで一致団結してやろうということで良い日になるんじゃないかな11月5日は。とにかくがんばります」