ゴルフクラブの性能って理系じゃないと分からない気が… 難しいスペックは理解しなくても問題ないの?
アイアンを譲ってもらえるが自分に合うか分からない
ゴルフ好きの知人から先日、次のような相談を受けました。 「実は知り合いからアイアンセットを譲ってもらえることになったのですが、そのアイアンが自分に合うのかどうかよく分からないんですよね」 【写真】「本当にアイアン4本だ」石川遼のクラブセッティング実物
「今のアイアンはA社の製品で何の不満もなく使っていたのですが、知り合いと一緒に回ったとき『それもう古いから、新しいモデルで余っているやつがあるからあげるよ』と言われたんです。それはB社の製品で、とりあえず練習場で打たせてもらったのですが、今のアイアンよりも明らかに振りやすいです。でも、コースでうまく打てるかどうかは、また別の話ですよね」 「それと振りやすいということは、今のアイアンよりも飛ぶかもしれませんよね。アイアンの飛距離が変わると、距離感が合わなくなりそうです。新しいアイアンに慣れていけばいいだけの話なのですが、それをラウンドの機会が多い今の時期にやるべきか迷っているんです。今すぐそのアイアンに替えた方がいいのか、それともしばらくの間は今のアイアンを使い続けた方がいいのか……」 確かにそれは悩ましい問題です。譲ってもらえるアイアンが振りやすいと感じるのであれば、自分に合うのかという点では合っている可能性が高いと思います。一方で、アイアンの距離感が合わなくなる可能性があるのも事実です。これは本人がタイミングを決断するしかないでしょう。 そのことを心配した知人が最初に行ったのは、今のアイアンと新しいアイアンのスペックの比較でした。ロフト角とクラブの長さを見比べたところ、7番アイアンと8番アイアンのロフト角が1度ずつ違っていましたが、それ以外の番手のロフト角とクラブの長さは同じだったそうです。 ですが、ロフト角とクラブの長さが同じであれば、飛距離も同じになるとは限りません。新しいアイアンの方が振りやすいと感じるのであれば、クラブの重さやバランスが違う可能性があります。また、振りやすければヘッドスピードが上がりますから、それによっても飛距離が変わります。 結局のところ、今のアイアンと新しいアイアンの飛距離が全く同じということは有り得ません。