「サントメ・プリンシペ民主共和国ってどんな国?」2分で学ぶ国際社会
ニュースで見聞きした国、W杯やオリンピックの出場国、ガイドブックで目にとまった国――名前だけは知っていても「どんな国なのか?」とイメージすることは意外と難しい。そういった中で「世界の国々をざっと理解できる」「聞いたことのない国でもイメージできる」と支持されている本がある。『読むだけで世界地図が頭に入る本』(井田仁康・編著)だ。 本書は世界地図を約30の地域に分け、地図を眺めながら世界212の国と地域を俯瞰する。各地域の特徴や国どうしの関係をコンパクトに学べて、大人なら知っておきたい世界の重要問題をスッキリ理解することができる画期的な1冊だ。ここでは、本書から一部を抜粋して世界の国を紹介する。 【この記事の画像を見る】 ● サントメ・プリンシペ民主共和国はどんな国? サントメ・プリンシペ民主共和国は、アフリカ大陸西部のギニア湾に浮かぶ島国で、赤道に近いサントメ島とその北方にあるプリンシペ島、周辺の小島から成る国です。 どちらも赤道ギニアの島々とともに、カメルーン火山列にある火山島です。 サントメ島西部には、この島の最高峰で標高2042mのピコデサントメ山があります。 またサントメ島南部には、垂直に高く切り立った岩山ピコ・カン・グランデがあり、ロッククライマーたちの間で有名です。標高は663m、地上からの高さは300m以上と言われています。 固有の動植物が多く生息していて、高さ3mもの巨大なベゴニアも見られます。 サントメ島のすぐ南のロラス島には赤道が通っていて、赤道記念碑が世界地図のサントメ・プリンシペの上に建てられています。 赤道直下に位置しているので、気温は年中高温ですが、寒流のベンゲラ海流の影響を受けるため、それほど蒸し暑くはありません。 年降水量は首都のサントメで約1000mmですが、場所によって5000mm近くに達するところもあります。 1471年にポルトガル人が到達した頃は無人島でした。ポルトガルはサトウキビのプランテーションを開くとともに、奴隷貿易の中継地としても使いました。 経済はカカオ豆の生産・輸出に頼ってきましたが、最近、海上油田の開発が進められています。 外貨獲得手段として切手を発行していますが、評価は必ずしも高くないようです。 p.p1 {margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 7.0px Helvetica} サントメ・プリンシペ民主共和国 面積:964km2 首都:サントメ 人口:22.4万人 通貨:ドブラ 言語:ポルトガル語(公用語)、ポルトガル語系クレオール 宗教:カトリック55.7% (注)CIAのThe World Factbook(2024年6月時点)、『2022 データブックオブ・ザ・ワールド』(二宮書店)を参照 (本稿は、『読むだけで世界地図が頭に入る本』から抜粋・編集したものです。)
井田仁康