<解説>普遍的名作「がんばっていきまっしょい」 “日常系部活モノ”の原点かつ金字塔 なぜ初アニメ化?
懐古的にならず、新しい作品にするために、時代設定を現代にするなど“2024年のアニメ”として制作しようとした。
「原作から離れすぎると全く別ものになってしまうので、キャラの配置は原作をベースに設計しています。原作者の敷村さんに依頼する際には『新しいものにさせてください』とお願いしたのですが、快諾してくださいましたし、常に前向きなコメントを返してくださり、母校やボートの情報もご提供いただけて、とてもありがたかったです」
◇新しい青春アニメ映画の誕生
アニメは、「五等分の花嫁」などの大知慶一郎さんが脚本、「ラブライブ!」などの西田亜沙子さんがキャラクターデザインを担当し、主人公・村上悦子役の雨宮天さん、佐伯姫役の伊藤美来さん、高橋梨衣奈役の高橋李依さん、兵頭妙子役の鬼頭明里さん、井本真優美役の長谷川育美さんらが出演。豪華スタッフ、声優陣によって、少女たちのみずみずしく、色あせない物語がアニメ化される。
原作者の敷村さんは「夢が理想の形で現実になりました。私の高校時代の思い出がアニメの翼をつけて広い世界に飛び立っていき、わくわくしています。アニメならではの鳥の視点で、ボート競技の迫力や、ふるさと愛媛・松山の美しさが再現されています」と映像美を絶賛。
「何度も原作の舞台に足を運び、一番いい形でビジュアル化してくださった制作スタッフの皆様に心から感謝しています。スポ根ではないスポーツを描いた新しい青春アニメ映画の誕生、そのタネに私の小説が選ばれてうれしいです。ひたむきに部活に打ちこむ若者の姿は、時代が変わっても、見る人の胸を熱くします。この作品とともに私もエールを送ります」と熱い思いを語っており、期待が高まる。