鴻上尚史氏 マスコミとSNSの違いを分析「真実かフェイクかより、与えられたか選択したか」
劇作家で演出家の鴻上尚史氏が20日、X(旧ツイッター)を更新。マスコミ報道とSNSの違いについて言及した。 先日投開票のあった兵庫県知事選では「大手メディアの敗北」がトレンドワードになる一方で「SNSの勝利」と話題になった。SNSの規制に言及する識者がいるなど今後はSNSの活用が大きなテーマとなっていく可能性がある。 こうした状況を受けてとは明言していないが、鴻上氏は両者を分析。「『マスコミは信じられないけれど、SNSは信じられる』というのは、受動と能動の違いが大きいと思う。マスコミからは一方的に情報を受け取るが、SNSは自分が『探しに』行き、『能動的』につかみ取る。真実かフェイクかより、与えられたか選択したかが重要と感じる」と指摘した。 続けて、マスコミの報道はさまざまな内容を伝えるため、必ずしも読み手が必要とする情報だけとは限らず、読み手にはそれがノイズになると主張。「けれどSNSでは、システム的に受け取りたい情報だけを受け取れるようになる。ノイズはない。だから、快適で信じられる。マスコミはノイズを撒き散らす。だから、不快で信じられない」とまとめた。
東スポWEB