延長10回1死、勝ち越しソロを放つ正木（撮影・冨永豊）

　◆日本ハム5－6ソフトバンク（23日、エスコンフィールド北海道） 　もつれた熱戦にピリオドを打ったのは、成長著しい3年目のスラッガーだった。延長10回。正木智也が左腕宮西尚生の外角低め直球をバットに乗せて放った打球は、中堅スタンドに飛び込んだ。値千金の勝ち越し3号ソロでチームを救った。 ■ムッキムキ栗原がトゥース【写真】 　正木は「指名打者でしたし、何とか打撃で貢献したかった」とうなずいた。6月から一気に出場機会を増やし、ここまで快音を奏でる中、8月21日の楽天戦はスタメンから外れた。「打って取り返してやろうという気持ちで入った」と明かした。 　移動日の22日は相手投手を映像で研究。もちろん日本ハム宮西も確認しており、今季は右打者を無安打に封じていたことを知った。「『初安打を打ってきます』と村松（打撃コーチ）さんに言ったら打ってました」。勤勉さが自信につながって、有言実行の一打となった。 　栗原陵矢と山川穂高の連続ソロから始まり、5点差を一気に追いついた4回の攻撃でも正木は二塁打でつないだ。チームは楽天に2連敗を喫して足踏みが続いていた中、敵地での大きな1勝に貢献した。 　5点差の逆転勝ちは今季最大で、快進撃を続ける今季のレギュラーシーズン勝ち越しを決めた。優勝へのマジックナンバーも「21」とした。小久保監督は「完全な負けゲームのところを勝つことができた」と笑顔で球場を後にした。（山田孝人） 【#OTTOホークス情報】