炎を上げて燃える火災現場＝２６日午前１０時１５分ごろ

　２６日午前１０時５分ごろ、福島県いわき市平字田町の建物から火を出し、周辺の複数の建物に延焼した。同日午後５時現在で鎮火しておらず、市消防本部が消火活動を続けている。 　いわき中央署と市消防本部によると、火災によるけが人の情報は入っていない。出火元や焼けた建物の数は不明で、同署などが詳しい被害と原因を調べている。 　現場はＪＲいわき駅から南西に約２５０メートルの飲食店や雑居ビルが密集する繁華街で、白昼の火災に周辺は一時騒然となった。火災直後の現場では大きな炎と黒煙が立ち上り「ボン！」という爆発音も響いた。 　近くで働く４０代女性によると、飲食店の入る雑居ビルが激しく燃えていたという。「近くに住んでる人もいて警察に頼んで避難させた。助かって良かった」と話した。近隣住民の５０代女性は「古いビルが連なってるので延焼を招いたのでは。この時間だと朝方まで飲んでる人が巻き込まれる可能性もあった」と指摘。現場近くで洋品店を営む男性（６２）は「午前１０時ごろに３回くらい爆発音がした」と振り返った。

炎を上げて燃え続ける火災現場＝２６日午前１０時１５分ごろ