4市2町に大雨警報 県内、土砂災害に警戒呼び掛け
●富山・猪谷、5月最大の降水量 28日の富山県内は低気圧に覆われて全域で雨が降り、富山地方気象台は富山、射水、南砺、小矢部、上市、立山の4市2町に大雨警報(土砂災害)を発令した。能登半島地震で地盤の緩んだ場所では少ない雨でも土砂崩れなどが発生する恐れがあるとして警戒を呼び掛けた。 28日午後8時50分現在、富山、砺波両市や立山町など県内6地点で24時間降水量が5月の観測史上最大を更新した。富山市猪谷では24時間降水量が147・5ミリ、1時間降水量の最大値が20・5ミリをそれぞれ記録した。猪谷を通る国道41号は午後5時50分に通行規制連続雨量を超え、猪谷-同市片掛の1・6キロ区間が通行止めとなった。 JR西日本金沢支社によると、特急サンダーバード、特急しらさぎの計20本が運休し、サンダーバード7本が迂回運転をした。JR高山線は特急4本、普通9本を運休した。城端線は普通10本を運休した。富山市では大雨被害に備え、道路河川管理課、土木事務所などが閉庁後も職員を待機させた。 富山地方気象台は1月から能登半島地震で震度5強を観測した富山、高岡、氷見、小矢部、射水、南砺、舟橋の6市1村で警報、注意報などの基準を通常より2割引き下げている。