最大の暴落は? 日本人選手、市場価値ダウン額ランキング17位。今季正念場? 名古屋の番人がまさかの
年齢や実績など様々な要素によって算出される市場価値は、その時期の活躍によって大きく左右されることもある。23/24シーズンも終盤に差し掛かった現在、その市場価値を大きく下げてしまった日本人選手は誰なのか。データサイト『transfermarkt』が算出した市場価値下落額ランキングを紹介する。※市場価値や成績等の情報は3月13日時点の『transfermarkt』を参照。2023年7月1日と現在の市場価格を比較。下落額が並んだ場合の順位はサイトに準拠。
17位:稲垣祥(名古屋グランパス) 生年月日:1991年12月25日 市場価値の変動:120万ユーロ(約1.68億円)→100万ユーロ(約1.4億円) 市場価値の減少額:20万ユーロ(2800万円/-16.7%) 22/23リーグ戦成績: 33試合3ゴール1アシスト 長く名古屋グランパスの中盤に君臨してきたMF稲垣祥だが、今季は一転して苦しい立場に置かれている。 2020年にサンフレッチェ広島から名古屋に加入した稲垣は、マッシモ・フィッカデンティ前監督、そして現在チームを率いる長谷川健太監督の下で、中盤の絶対的な主力として重宝されてきた。2023シーズンには、クラブレコードを大きく更新するリーグ戦139試合連続出場という驚異的な記録を打ち立てている。 名古屋5年目となる今季は、チームの不振とともに自身も低調なパフォーマンスを披露してしまっている。開幕戦(鹿島アントラーズ戦)では、アンカーの役割を任されたが中盤の底から攻撃の起点を作ることは出来ず。それどころか、守備の負担が大きくなったことで本来の強みであったボール奪取能力も上手く発揮できていないように見えた。第2節のFC町田ゼルビア戦では先発せず、久しぶりにベンチを温めている。長谷川監督にはリーグ最下位脱却を図るために、そして稲垣の強みを引き出すためにも、戦術プランの修正が求められる。 年齢面が考慮されたのか、その市場価値は20万ユーロ(2800万円)減少した。それでも稲垣の運動量に陰りは見えず、依然として彼がJリーグ屈指の実力者であることに変わりないだろう。
フットボールチャンネル