おもてなし 英会話で 富山県の南砺市観光協がフレーズ集製作、訪日客対応へ宿泊施設に配布
富山県の南砺市観光協会は、近年の市内宿泊施設のインバウンド需要の高まりを受け、従業員がチェックイン対応などで使える英会話をまとめたフレーズ集を製作した。同協会は「会話にもう一言プラスするなど、よりよいおもてなしのために使ってほしい」と活用を期待している。 南砺市内は訪日客が増加。主要観光案内所の2023年度のインバウンド利用者数は、前年の4・6倍の2649人だった。市観光協会が岐阜県高山市を視察した際、宿泊施設が英語での対応をマニュアル化していることを知り、フレーズ集の製作を決めた。 チェックイン・アウトのほか、浴場や食事の案内など場面ごとに使える34フレーズを掲載。会話が円滑に進む一言も載せている。英語の下にはカタカナで読み方を書いた。100部製作し、同協会に加盟する約65宿泊施設に配布した。 24日に同市田向(平)の五箇山荘でお披露目があった。副支配人を務める坂本尚徳さん(43)は「(五箇山荘は)宿泊客の2割が海外客。従業員が全員英語をしゃべれるわけではないので助かる」と話した。