「七夕喜劇まつり」開幕、見どころは藤山直美が“ぱっと可愛くなる”ところ
「七夕喜劇まつり」が、本日7月5日に東京・新橋演舞場で開幕。これに先駆け、昨日4日に公開舞台稽古と囲み取材が行われた。 【画像】「七夕喜劇まつり」より。(他5件) 本公演は、和老亭当郎作「唐木の看板」と一堺漁人作の「はなのお六」と、喜劇2作が浅香哲哉の演出で上演されるもの。出演者には、藤山直美、市村萬次郎、中村亀鶴、澤村宗之助、大津嶺子、春本由香、いま寛大が名を連ねている。 囲み取材には、藤山と萬次郎が出席。藤山は、初日に向け「若い時は、1カ月公演は普通にあったことですが……この年になりましたけどがんばります。とにかく、お客様に喜んでもらえて千秋楽の28日を迎えられるように努力したい」とコメント。萬次郎は「まず楽しんで演じたいですね。歌舞伎はいつもやっておりますが、喜劇では『唐木の看板』のような作品に出るのは初めてなので、お客様がどう受け止めてくださるか心配な面もありつつ、演じる立場としては楽しみますので期待して観ていただけたら」と思いを述べた。 また萬次郎が、「はなのお六」でお六を演じる藤山について「直美さんが舞台に出てくればお客様は喜びますよね。そこで舞台の90%が終わっていると言ってもいい(笑)。あとはお六を演じる直美さんが、ぱっと可愛くなるのが見どころです。失礼な言い方をすると……おばさんから少女みたいに可愛くなります(笑)」と言及すると、藤山は「お六は15・6歳の設定なので、実年齢から50歳サバ読んでますからね(笑)。申し訳ございません、警察に捕まります(笑)」と返す。さらに藤山は同役について「この芝居は、貧しい暮らしの母と妹や弟に『美味しいものを食べさせたい』という思いだけで生きている子のお話です。江戸にいって立身出世を夢見るとか、自分の生活向上とか、いいものを着たい、いいものを持ちたい、名誉を得たいといった損得は一切ないんです。家に白いご飯を持って帰って家族に食べさせてあげたい、そのピュアな気持ちを演じるのが一番難しい」と語った。 公演は7月28日まで。 ■ 七夕喜劇まつり 2024年7月5日(金)~2024年7月28日(日) 東京都 新橋演舞場 □ スタッフ 一、「唐木の看板」 作:和老亭当郎 脚色:平戸敬二 演出:浅香哲哉 二、「はなのお六」 作:一堺漁人 脚色:茂林寺文福 演出:浅香哲哉 □ 出演 藤山直美 / 市村萬次郎 / 中村亀鶴 / 澤村宗之助 / 大津嶺子 / 春本由香 / いま寛大