第88回アカデミー賞受賞作品を大予想 無冠のディカプリオが大本命?!
今年もアカデミー賞の季節がやってきた。アカデミー賞とは1年以内にロサンゼルス地区で公開された作品を対象に選考されるアメリカ映画の祭典。授賞式は注目度がひじょうに高く、受賞結果が各国の興行成績に多大な影響を与えるイベントの一つとなっている。第88回目を迎えた今回は、28日午後7時(日本時間29日午前9時)に授賞式を開催。栄冠のオスカー像は誰の手に? 今年の賞レースの行方もわくわくしながら見守りたい。 注目は、最多12部門でノミネートされ、勢いにのっている『レヴェナント:蘇えりし者』。主演男優賞を狙うレオナルド・ディカプリオの熱演が話題となっている。そしてシナリオの力で対抗する社会派映画『スポットライト 世紀のスクープ』も有力候補の一つ。 また主演女優賞最有力と言われているブリー・ラーソンの『ルーム』、そしてブラッド・ピットが出演とプロデューサーを兼ねている『マネー・ショート 華麗なる大逆転』も作品賞に一番近い存在と言われている。
5部門ノミネート、リーマンショック時、実在のトレーダーたちの物語『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
ブラッド・ピット主演作『マネーボール』(2011年)と同じ原作者と手を組んだ新作が登場する。「メタル系鬼才トレーダー」にクリスチャン・ベール、「反逆のトレーダー」にライアン・ゴズリング、「怒れるトレーダー」にスティーブ・カレル、そして「伝説のトレーダー」にブラッド・ピットという豪華キャストが共演する極上エンターテインメントが『マネ―・ショート 華麗なる大逆転』。リーマンショックの裏側でいち早く経済破綻の危機を予見し、ウォール街を出し抜いた4人の男たちの描いた実話だ。 監督はコメディ集団「アップライト・シチズン・ブリゲイト」の創設メンバーでもあるアダム・マッケイ。製作陣の中にはプロデューサーも兼任するブラッド・ピットの名前もあり、ウォール街vsアウトローの大勝負がエキサイティングな映画となって登場。「サブプライムローンって?」なんて金融に疎い人たちもご安心あれ、経済破綻の裏側で起きた事件が痛快なドラマに昇華されており、そのユーモアは「エネルギッシュで最高に笑える」と話題。アカデミー監は督賞・脚色賞など5部門にノミネートされており、あいかわらずの切れっぷりを見せるクリスチャン・ベールは助演男優賞候補としても注目だ。 3月4日からTOHOシネマズ 日劇ほか全国公開。