不適切な事務処理で中土佐町の40代職員を減給処分「時間が経って言い出せなかった」税務課では課税ミスも
高知県中土佐町の職員が不適切な事務処理を行い工事費用の支払いを遅らせたとして懲戒処分を受けました。 8月29日付で減給10分の1、6カ月の懲戒処分を受けたのは中土佐町・町民環境課の40代の男性職員です。この職員は2023年10月から始まった送水管布設替工事を予算化せず、上司への報告もしていませんでした。2024年2月に工事が完了し、請け負い業者が男性職員に請求書を送りましたが、予算化していなかったため、4~5回の催促にも関わらず職員は支払いを先送りしていました。 8月26日に業者からの支払い要求の電話を他の職員がとったことで事態が発覚。中土佐町は工事予算・約160万円を9月議会に求め、9月中には業者に支払うことにしています。男性職員は「予算をとってないなど不手際があったが、時間も経っていて言い出せなかった」と話しているということです。 また税務課でも課税の誤りがありました。 2024年度固定資産税の土地課税台帳システムに入力する担当職員が本来押さなければいけない「計算」のボタンを押さず課税誤りが発生。本来より多く課税されたものが111件で総額20万8700円。本来より少なく課税されたものが15件で2万100円でした。 1人が入力した後、複数人がチェックする体制でしたが、2023年度、新しいシステムに移行後のチェックマニュアルに「計算」内容の確認がなかったため、結果、課税誤りが発生したということです。 池田洋光町長は「事務処理上の相次ぐ不手際を真摯に反省し、再発防止に向けて職員で情報共有するとともに町民の皆さま、町関係者の皆さまの信頼回復に全力で取り組んでまいります」とコメントしています。
高知さんさんテレビ