大坂が約2年半ぶりの逆転勝利で3回戦へ「自分自身に戦い続けるよう言い聞かせた」 [チャイナ・オープン/テニス]
大坂が約2年半ぶりの逆転勝利で3回戦へ「自分自身に戦い続けるよう言い聞かせた」 [チャイナ・オープン/テニス]
WTAツアー公式戦「チャイナ・オープン」(WTA1000/中国・北京/9月25日~10月6日/賞金総額895万75610ドル/ハードコート)の女子シングルス2回戦で、元世界ナンバーワンの大坂なおみ(フリー)が1セットダウンから巻き返して第21シードのユリア・プティンセバ(カザフスタン)を3-6 6-4 6-2で振りきりベスト32に進出した。 ~チャイナ・オープン2回戦で第6シードを倒す番狂わせを演じた地元中国のジャン・シューアイ選手~ シード勢は1回戦がBYEで免除されており、プティンセバはこの試合が初戦だった。2度サービスダウンを喫して第1セットを落とした大坂は4-4から2度目のブレークに成功して第2セットを取り返し、第3セット3-2から最後の3ゲームを連取して1時間46分で試合を締めくくった。 第1セットを落とした際に22試合(予選を含めると23試合)連続で負けていた大坂は、2022年3月のマイアミ準決勝以来となる逆転勝利をおさめた。 「(第1セットを落としたあと)私は自分自身に戦い続けるよう言い聞かせた。ここまでやって来たのに全力を尽くさないのは勿体ないことだから。だからとにかく食らいついていこうと思ったの」と大坂は試合後のオンコートインタビューで語った。 前回プレーした2019年にタイトルを獲得した大坂は、同大会での連勝を「8」に伸ばした。大坂が2試合連続で勝ったのは、6月のスヘルトーヘンボス以来で今季6度目となる。 「私は自分の能力に圧倒的な自信を持とうとしている。人間なら当たり前のことだけど、今年はたくさんの試合に負けて自信を失ってしまったと思うから」と大坂は試合後にコメントした。 「(アジアでの連戦は)今年最後の追い込みだと考えており、本当にいい結果を出したい。私はキャリアの中でいつもここで成果を上げてきたから。オーストラリアの前にラストスパートをかけようとしているの」 大坂は次のラウンドで、第14シードのマルタ・コスチュク(ウクライナ)を7-5 6-3で破って勝ち上がったケイティ・ボリネッツ(アメリカ)と対戦する。 この日プレーしたトップ10プレーヤーは第2シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)と第4シードのココ・ガウフ(アメリカ)が3回戦に駒を進めたが、第6シードのエマ・ナバーロ(アメリカ)はワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したジャン・シューアイ(中国)に4-6 2-6で敗れた。 1回戦でマッカートニー・ケスラー(アメリカ)を7-6(5) 7-6(1)で倒すまでマッチ24連敗中だった35歳のジャンは、約2年ぶりの対トップ10勝利をマークした。 そのほかの試合では第10シードのアンナ・カリンスカヤ(ロシア)、第12シードのディアナ・シュナイダー(ロシア)、第15シードのパウラ・バドーサ(スペイン)、第23シードのマグダレナ・フレッヒ(ポーランド)、第26シードのケイティ・ブルター(イギリス)、第32シードのベロニカ・クデルメトワ(ロシア)、ペイトン・スターンズ(アメリカ)、エリナ・アバネシアン(アルメニア)、予選勝者のレベッカ・スランコバ(スロバキア)、グリート・ミネン(ベルギー)、予選勝者のユリア・スタロドゥブツェワ(ウクライナ)が2回戦を突破した。 第20シードのレイラ・フェルナンデス(カナダ)、第22シードのエカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア)、第27シードのカテリーナ・シニアコバ(チェコ)、第28シードのアナスタシア・ポタポワ(ロシア)、第33シードのキャロライン・ドラハイド(アメリカ)はそれぞれ初戦でシードダウンを喫した。
テニスマガジン編集部