待ちわびた「肱川あらし」到来 大洲・長浜 観測開始後最も遅く(愛媛)
冬の訪れ告げる霧の使者、ようやく到来―。大洲市長浜の肱川河口周辺で20日朝、大洲盆地で発生した霧が伊予灘に吹き出す「肱川あらし」が今シーズン初めて観測された。昨年より26日遅く、1998年の観測開始以降で最も遅かった2017年(11月6日)と比べ14日遅かった。 肱川あらしは盆地の冷気が放射霧を伴い強風とともに伊予灘に流れ、併せて冷気と水の温度差で蒸気霧が発生する現象。市によると20日午前7時の気温は6・5度、水温21・0度で、強風が吹き抜ける長浜大橋(赤橋)を渡り登校する児童らは「肱川あらしは白くてきれいだけど、指先がじんじんしてすごく寒い」と髪をなびかせていた。
愛媛新聞社