横山朋哉が髙橋直輝を破り初戴冠。父母に「やっと一つ形として恩返しすることができました」と感謝【Krush】
「Krush.158」(2月24日、東京・後楽園ホール)のダブルメインイベント第1試合で行われた「Krushスーパー・フェザー級タイトルマッチ」で挑戦者の横山朋哉(リーブルロア)がダウンを奪った上での判定勝ちで王者・髙橋直輝(若獅子会館)を破り、王座を獲得した。 横山は2021年10月からスタートした「第10代Krushスーパー・フェザー級王座決定トーナメント」で準優勝。2022年9月にはK-1の第5代スーパー・フェザー級王座決定トーナメントに参戦し、1回戦で勝利を収めるも準決勝で朝久裕貴に敗退と、チャンスはありながらももう一歩ベルトに届かない状況が続いていた。 髙橋は2022年からスーパー・フェザー級に階級を上げると一気に覚醒。4連勝で昨年9月に王者・中島千博への挑戦を実現させると判定勝ちで王座獲得に成功。今回が初防衛戦だった。
1R、オーソドックスの髙橋とサウスポーの横山。横山は左インロー、左ミドル、左ハイを蹴っていく。髙橋も距離を探りながら右インロー。横山の左に髙橋が右を合わせに行く。横山のローに髙橋はパンチを合わせるが横山は当てさせない。横山の左三日月にパンチを返す髙橋だが横山は足を使って当てさせない。距離の探り合いから髙橋が右ローを空振り。ここに横山が左ローを当てると髙橋が左フックを返す。 2R、前手での距離の探り合いから横山の左と髙橋の右が交錯。ともにローから横山が左ハイ、左ストレート。髙橋もロー、カウンターの右。ローの蹴り合いからパンチの打ち合いに。横山が左フック、左ミドルをヒット。髙橋のパンチはバックステップでかわす。
3R、横山が前に出て左ストレート、左ハイ。髙橋も前に出て互いのパンチが交錯。距離が詰まり、両者のパンチが交錯した後の攻防で横山がカウンターで左ストレートを合わせると髙橋の腰が落ち、ダウンの判定。ダウンを取り返すべく前に出る髙橋。横山は足を使って的を絞らせず、髙橋の攻撃にカウンターを合わせる。はやる髙橋に対し、横山は左ミドル、左ストレートを的確に当てる。 判定は3Rのダウンがものをいい、横山が3-0で勝利を収めた。 横山は試合後のマイクで「この試合が決まってから、毎日いろいろ考えて、メンタルもきつかったですが、やっとベルトを獲ることができました。ずっとこの日を楽しみに待っててくださったファンの皆様、スポンサー様、ジムの会長をはじめ関係者の皆様、Battle Boxの皆様、本当にお待たせしました。僕、来月で24歳になるんですけど、24年間育ててくださったお父さんお母さん、どうしようもない子供で、胸を張って息子いえるような人間じゃないんですが、やっと一つ形として恩返しすることができました。生んでくれてありがとう。最後に、群馬から300人ほど応援団が来てくれて、本当にありがとうございました」と目に涙をにじませながら感謝の言葉を口にした。