福岡のアンパンマンミュージアムが新装オープン 家族に笑顔/福岡市博多区
福岡市博多区の商業施設・博多リバレインモールにある「福岡アンパンマンこどもミュージアムinモール」が3月15日、改装オープンします。10周年の節目を機に、思い切り体を動かして遊べる新エリアなどが登場。14日に内覧会が開かれ、公募で選ばれた家族連れらが一足早く、パワーアップした施設を楽しんでいました。 【写真】お披露目された新エリアなど
「いつでも会える場所」
福岡アンパンマンこどもミュージアムinモールは2014年4月18日に開業。博多リバレインモール5、6階の約8800平方メートルで営業しています。全国では横浜、名古屋、仙台、神戸に次ぐ5か所目、九州では唯一の「いつでもアンパンマンに会える場所」として、これまでに400万人を超える親子連れらを迎えてきました。 大きなトランポリンがある「バイキンひみつ基地」など体を動かして遊べるエリアのほか、アンパンマンやばいきんまんが登場するステージ「やなせたかし劇場」、アニメに登場する乗り物と写真が撮れるコーナーなどを備えます。キャラクターをかたどったパンが購入できる「ジャムおじさんのパン工場」などのショップも含め、計約30のエリアがあります。 20年2月末~6月中旬には休業するなどコロナ禍で苦戦しましたが、客足は次第に回復。23年度の来場者数は約55万人と、コロナ禍前の18年度並みに戻る見込みです。 エリア別では、来場者のおよそ半分は福岡から。4割ほどは九州他県や山口、広島などから訪れています。また、韓国や香港、台湾など海外の客が1割近くを数えます。
新エリアや新しい演目
今回の改装の目玉は、新エリア「くものひろば」と、新ロードトレイン「ポッポちゃん」、ステージの新演目の三つです。内覧会では、招待された子どもたちが笑顔で楽しんでいました。 ・くものひろば 5階の約300平方メートルに新設。砂遊びができる従来の「おすなば」を縮小し、雲をかたどったピラミッドやトランポリンを導入しました。登ったりジャンプしたりして楽しめます。 ・ロードトレイン「ポッポちゃん」 家族で乗れるロードトレインで、あかちゃんSL「ポッポちゃん」の導入は全国5施設で初めて。従来は「SLマン」(定員16人、5両編成)だけでしたが、新たな仲間が加わりました。SLマンより1両少ない4両編成で、定員は12人。客車に屋根がなく、写真が撮りやすくなっています。5階の屋外ウッドデッキで運行するため、雨天や強風時は運休します。 春と秋に運行。今春の運行は、ポッポちゃんが3月15日~4月26日(毎日)と、5月13日~6月16日(金~月曜のみ)、SLマンが4月27日~5月12日(毎日)を予定しています。 ・新演目「拍手かっさい?! だいこんやくしゃとみんなのお芝居」 アニメに登場する「でんでんいちざ」の花形スター・だいこんやくしゃのお芝居。アンパンマンやばいきんまんも“出演”します。訪日客を意識した和のテイストの演目で、全国5施設でも初めて披露されるとのこと。来場者を巻き込む楽しい演出もあります。9月16日まで上演する予定です。 0~5歳の子ども3人を連れて内覧会に参加した福岡市中央区の会社員、鶴杏由子さん(39)は「子どもたちが楽しそうで、親としてもうれしい。遊ぶ場所が増えてよかった。下の子どもたちの成長とともに、今後も利用したい」と話しました。長男・堅翔ちゃん(5)は「変わっていてビックリした。全部楽しい」と笑顔で満喫していました。