大晦日の縁起食は年越しそばとは限らない! 北海道で大晦日に一番売れるメニューとは
大雪の開運ポイント
正月事始め もともとは旧暦の12月8日に、お正月の準備のために、すす払いや、御節るための薪を山へ取りに行くなどしていました(=松迎え)。江戸時代になって、「鬼宿日」の12月13日が、鬼がこもって出歩かないので縁起が良いと、正月事始めをするようになったそうです。正月事始めを仕切る人を「年男」といい、家長や長男などが担当していました。 お正月飾りなどはこの日にという感じでしたが、今の時代はもっと遅くに整える人もいるかもしれません、その場合、この日は神棚など、どこか少しだけ正月の準備をスタートさせ、あまり飾るのに良くない12月29日(や31日の一夜飾り)などを避けて掃除し、準備を終えると良いでしょう。今では年男の役割はお母さんのところが多いのも時代の流れですね。 今は、夫婦ともに外に働いていたりもするので、すべての御節料理を家で作るのは大変です。そういう時は迷わずにスーパーなどで売っているお惣菜を使ってみましょう。しかし、わりと簡単にできる伊達巻、紅白なます、お煮しめ、栗きんとんなどは、家で準備してみると良いと思います。 【大根、鱈、胡桃】 ●ひまる式 伊達巻 バターを入れて、かなり甘めでお菓子ふうに。 大雪とは(12月7日~12月21日頃) 山にも平野にも雪が本格的に降り積もります。寒さにコートなども厚くなっていきます。お鍋など温かなものが美味しく感じられ、お正月に向かって本格的に動き出す時期です。
冬至の開運ポイント
「ん」のつく食べ物 いろはにほへとで「ん」という文字が最後に来ることから、新しく始まることを意味し、食べると縁起がいいです。〈例〉カボチャ(なんきん)、銀杏(ぎんなん)、大根(だいこん) 小豆粥…古くから厄除けに食された小豆。赤い色が悪いものを払うといわれています。塩味の小豆粥でもいいし、甘い小豆でも。赤飯が好きな方は赤飯でも。 柚子湯…体を温める柚子湯は健康運アップにとてもいいです。しっかり入って邪気を落としましょう。 クリスマス…キリストの誕生を祝う日ですが、日本では宗教関係なく、家族や恋人、友達と楽しむ特別な日となりました。この日に食べたいものは、クリスマスケ ーキ、鶏肉、サラダ、グラタンなど。 大晦日とお正月 大晦日はその年の大祓いをする日。細く長い麺に縁起をかつぎ、長寿を祈って年越しそばを食べる家も多いと思いますが、我が家では父の代からお寿司もいただきます。北海道紋別市生まれの父が握り寿司を作ってくれていました。北海道では握り寿司が大晦日に一番売れるそうです。 元旦には、年神様をお迎えして振る舞うつもりで御節料理や雑煮を準備しましょう。雑煮は土地ごとに具材や餅の形が変わります。赤味噌、白味噌、すまし汁のところも。故郷の味を思い出しながら食べるといいですね。 【鰤、柚子、ほうれん草、ねぎ、小豆】 ●ほうれん草と豆腐の低糖質グラタン 豆腐で冬太り対策。 ●冬至! 小豆とカボチャの甘ーいミルク粥 冬至とは(12月22日~1月5日頃) 一年で一番昼が短く夜が長い冬至。ここから陰が陽に転じ、「一陽来復」。万物がよみがえり始めます。体の厄を落として、これから夏至に向かって陽転していくのです。カボチャを食べること、柚子湯に入ること。昔の人の知恵で健康が守られます。 文・絵/永崎ひまる 絵馬撮影/徳山喜行 ---------- 永崎ひまる(ながさき ひまる) 絵馬師 平成27(2015)年度「神道文化賞」受賞。「伊勢神宮崇敬会 開運絵馬」「出雲大社 令和開運大絵馬 大国主大神と鼠」「宗像大社 世界文化遺産登録記念大絵馬」「霧島神宮 御本殿造営三百年記念大絵馬」「賀茂御祖神社大絵馬御手洗川下鴨情景」「乃木神社 干支大絵馬」「甲斐國一宮淺間神社 御鎮座壱千百五十年記念大絵馬」「万九千神社 万九千社正遷宮記念大絵馬」「東京大神宮 令和記念大絵馬」「神田明神 神田神社だいこく様大絵馬」などを奉納。 羽田空港第3ターミナルに「羽田空港大絵馬 鳳凰と富士」、出雲縁結び空港に「ご縁結び大絵馬」も展示。細川紙が有名な埼玉県の小川町ふるさとアンバサダー(大使)、出雲観光大使。 おもな著書に『アラン・デュカス 秘密のレシピ』(グルマン世界料理本大賞2014イラストレーション部門のグランプリ受賞)『ハッピー!! 開運神社めぐり』『1日1分見るだけで願いが叶う! ふくふく開運絵馬』など。和風画家として、ワイン、日本酒のラベルデザインなど、絵馬だけでなく多岐にわたるジャンルで活躍中。 ----------