夕日が一瞬だけ緑色に…「グリーンフラッシュ」福井沖で撮影成功 さらに波長の短い青の光まで確認
夕日が海に沈む間際に一瞬だけ緑色に見えるまれな現象「グリーンフラッシュ(緑閃光)」を、福井県福井市の鷹巣海水浴場近くに住む岩見猛さん(66)が9月16日に撮影した。緑色を越えて半分が青っぽく見えており、専門家によると希少な光景という。 【動画】グリーンフラッシュ…沈む夕日が緑色に グリーンフラッシュは、地球の丸みに沿った大気が太陽光を屈折させ、赤や黄よりも波長の短い緑の光だけが届くことで起こる。 岩見さんは自宅が海水浴場から約200メートルの場所にあり、グリーンフラッシュを撮りたいと、2021年以降約50回、夕日がきれいに見えそうな日に浜辺に出向き望遠カメラを構えてきた。16日は自宅におり、赤々と西日が差し込んだため急いでベランダから海水浴場沖を撮影した。 18秒間の動画には、沈む間際の2秒ほどで緑色や水色に変化する様子が映った。岩見さんは「長年撮ってきてやっと巡り会えた」と感慨深げに話した。 福井市自然史博物館分館セーレンプラネットの須藤未来学芸員(24)は「空気が澄んでいるなど大気の条件がさらによく、緑より波長の短い青色の光まで見えたと思われる」と話している。
福井新聞社