次の暴落に備えるため…2024年8月上旬に起きた「株価大暴落」から学ぶべきこと【投資のプロが助言】
株価回復後、次の暴落に備えよう
そして株価は、数週間か数カ月か数年か数十年かはわかりませんが、また元の水準に戻り、それを上回っていくはずです。その時は、次の暴落に備えましょう。 暴落は必ず起きると思っておくことと、その時のために一定以上の現金を残しておくことが重要です。それがいつかはわかりませんが、暴落は必ずまた起きます。バブル崩壊やリーマンショックやコロナショックのような理由がわかりやすい暴落もありますし、ブラックマンデーやこの度の暴落のように理由がはっきりしない暴落もあります。しかし、またいつか起きるということは、覚えておきましょう。 そして、そのときのために、割高だと思える株は適度に売っておき、現金を一定以上確保しておきましょう。この度の暴落時に、現金のある人は買い増して後に利益を得ることができたはずです。一方、現金のない人は株価が元の水準に戻っても、元に戻っただけで利益はありません。ましてや大きなレバレッジをかけて取引をしていた人などは、もう市場から退場するしかないという状況になってしまったかもしれません。 このように、暴落時こそ現金が重要になるのです。
暴落しても基本は売らない、むしろ買う
ここまでの内容をまとめます。まず、インデックス投資をしている場合は、一切売らない方がいいでしょう。そして、現金に余裕があるならば、暴落時にインデックスファンドを買い増してもよいでしょう。 個別株投資をしている場合も基本的には、売らない方がよいでしょう。ただし、割高だけどさらに上がると思って買ったという、買値が誤りだったと思える銘柄は、すぐに売るとよいでしょう。そして、暴落時は稀に見るバーゲンセールが起きている状態だといえますので、現金に余裕があるならば積極的に個別株を買うとよいでしょう。 それがいつかはわかりませんが、暴落は必ずまた起きます。そして、そのときのために、割高だと思える株は適度に売っておき、現金を一定以上確保しておきましょう。 川合 一啓 株式会社ソーシャルインベストメント 取締役CTO