郷土料理の継承誓う 福島・郡山で全国食生活改善大会、高円宮妃久子さま出席
全国食生活改善大会と第54回全国食生活改善推進員協議会大会は22日、福島県郡山市で開かれた。本県での開催は初めて。全国から食生活改善推進員ら約900人が集まり、食生活の改善や郷土料理の継承に向け決意を新たにした。 主催者を代表して日本食生活協会の宇都宮啓代表理事、全国食生活改善推進員協議会の鈴木美恵子会長、内堀雅雄知事らがあいさつした。
下郷の推進員会「南・賀屋賞」受賞
食生活の改善に尽力した個人や団体への表彰が行われた。本県からは、下郷町食生活改善推進員会が、地域の健康づくりに貢献した団体をたたえる「南・賀屋賞」を受賞した。子どもの食育教室から高齢者向けのサロンまで、幅広い活動に取り組んでいる成果が評価された。佐藤真紀子会長に山東昭子同賞運営委員長から賞状が贈られた。 大会は、食生活の改善に携わる関係者が活動成果を共有するのが目的。各団体の事例発表では、いわき市健康推進員協議会など4団体が取り組みを紹介した。
久子さま「和食を次世代に」
大会には高円宮妃久子さまが出席された。久子さまは式典で、国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産に登録された和食に触れ「世界に誇るこの財産が、生きた文化として次世代に受け継がれていくよう引き続き努力していただきたい」と述べた。 久子さまは「開催県の郷土料理との出合いを楽しみにしている」とも言及。会場で本県の郷土料理が並んだ展示や物産を見学した。 案内した県食生活改善推進連絡協議会の菅野一代会長によると、久子さまは昼食で本県の郷土料理「いかにんじん」「こづゆ」「ニシンの山椒(さんしょう)漬け」などを味わった。 会場で展示品を目にした際には「お昼に食べたものですね」と振り返り、一つ一つの展示品に見入ったという。
福島民友新聞