吉田陽菜「全日本で今年こそ」五輪まではホップ・ステップ・ジャンプ!“ステップ”の今季は大学とリンクを行き来の超多忙な日々
10月25日~27日にフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦、カナダ大会が行われた。 【写真を見る】大学のキャンパスで笑顔を見せる吉田陽菜 日本女子は坂本花織が優勝、松生理乃2位、吉田陽菜3位、と16年ぶりの日本勢が表彰台独占。 男子は佐藤駿2位、山本草太4位で終えた。 GPシリーズ初戦の吉田は、ショート4位で折り返し、迎えたフリーで乱れはあったものの冒頭トリプルアクセルを着氷させる。 ミスを最小限に抑えスピン・ステップ全てで最高評価のレベル4を獲得し、3位表彰台となった。 昨季本格シニアデビューを果たした、吉田陽菜(19)。 トリプルアクセルを武器にGPファイナルへ初進出。全日本選手権で7位入賞し、世界選手権へ初出場と大躍進を遂げた。 大学生になった今年は、同志社大学へ入学。通信制を選ぶ選手も多い中、ほぼ毎日リンクとキャンパスを行き来し、文武両道の生活を送っている。 そんな彼女のハードな1日に密着した。
大学生スケーターのハードな1日
週5日の授業に通っている吉田はこの日、朝4時起きで練習リンクに現れた。 本格的なシーズンインへ向けて行ったのは、1時間の氷上練習。 その後休む暇なく、キャンパスへ向かった。 大学で吉田は、グローバル地域文化学部のヨーロッパコースを専攻している。 英語が堪能な彼女がこの学部を専攻した理由をこう語る。 「試合でヨーロッパに行くことが何回かあって、すごく雰囲気が好きだった。日本は1つの島国として成り立っているけど、ヨーロッパはいろいろな国同士が隣接しているので、どのように成り立っているかに興味を持ちました」 スケートを通してヨーロッパに関心を抱き、フランス語の習得に意欲を見せ勉学に励んでいる。 この日は歴史学の授業を受けた後、再び練習へ戻った。 リンクとキャンパスを行き来する毎日を送っている彼女の、去年と今年のスケジュールの変化を書き出してもらった。 大きく変わったのは、睡眠のタイミングだ。 去年は朝7時起きが多かったが、今年は朝4時ぐらいに起きることが増えたようで、早起きは「めちゃめちゃ頑張っている」という。 そして、「自分が今まで触れたことのないことをやっている大学生もたくさんいるので、すごく世界は広がっている」と話すなど、スケートと学業の両立は充実しているようだ。