終盤のディフェンス修正し今季初勝利を狙う日大。流経大は、最後まで攻め続ける意志で臨む
今季のチームスローガンは「ONE BIG」。大きなひとつの塊として、大きな目標に向かう思いが込められている。 初勝利のカギは、まさに一体感の継続だ。
流経大は東洋大に24-27と敗れた試合から2週間ぶりの実戦となる。 多くの選手が卒業したFWがスクラムで押された前戦。なかなか勢いのあるプレーを継続できなかった。この試合でも、できるだけ敵陣で戦い、アタック時間を増やすことが勝利への条件となる。
開幕から1年生が多く出場して来た今季。しかし、この試合でルーキーは、FWに入った3人だけ。HO土方倖矢、LOジェイデン・ポットゥギター、FL佐藤椋介という若き力が、チームに勢いを与える、ダイナミックなプレーを見せるだろう。
LOのシンクル蓮主将は、前戦の東洋大戦で敗れた後、「よく戦えていたのに後半は反則で攻める機会を失ってしまった」と悔やんだ。 今季唯一の勝利となっている関東学院大戦は、勝負所で規律を守れたことが白星につながった。日大戦ではそこに焦点を置いて、自分たちのスタイルを出し続けたい。
チーム内ではポジション争いがおこなわれており、毎週のように、スタメンが変わっている。 若い選手も多いから、主将は「厳しい時間帯では上級生が積極的に判断して動いていこう」と呼びかける。
3年生以下が主体性を持って行動してくれているのは頼もしい。その中で、SO佐々木開やFB中村楓馬ら4年生が、チームを前へ出したり、攻撃をフィニッシュさせる役を担う。 試合を重ねるごとにチームの結束は高まっていくだろう。
流経大にとっては、上位進出のために絶対に負けられない一戦。『ALL IN』のスローガン通り、すべてを出し切って目の前の1勝をつかみにいく。
田村一博