松野氏、党役職停止1年 萩生田、二階派林氏も
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、党執行部が検討した関係議員処分の概要が判明した。安倍派幹部のうち事務総長経験者の松野博一氏に対しては党役職停止1年を科す。萩生田光一前政調会長、二階派幹部の林幹雄氏も同1年とする。派閥幹部以外については、政治資金収支報告書への不記載額で処分の軽重を線引きし、2千万円以上の議員には同1年を科す。複数の関係者が3日明らかにした。 4日の党紀委員会で処分を正式決定する。党紀委に諮る処分案については2日夜、岸田文雄首相が茂木敏充幹事長、森山裕総務会長とそれぞれ協議。3日は茂木、森山両氏が会談したほか、党幹部が水面下で内容を詰めた。茂木氏は逢沢一郎党紀委員長と党本部で会い、不記載額500万円以上の議員ら計39人の処分審査を改めて要請した。4日の決定後、茂木氏が記者会見して説明する。 対象者には弁明が認められており、党紀委への弁明書提出を準備している議員は少なくない。