【プレビュー】勝点3差の2位と4位の激突。中盤を制するのは、長崎の秋野か、横浜FCの井上か| Jリーグ
【Jリーグ・プレビュー】明治安田J2リーグは4月20日と21日に第11節が開催。トランスコスモススタジアムでは、V・ファーレン長崎と横浜FCが対戦する。
前半戦の上位戦線を占う大一番だ。勝点21で2位のV・ファーレン長崎と、勝点18で4位の横浜FCがトランスコスモススタジアムで激突する。攻撃力のある両チームが、勝点3を目指しぶつかり合う。 ホームの長崎は、第3節以降8戦負けなしと絶好調だ。現在も3連勝中とその勢いは止まる気配がなく、前々節・ロアッソ熊本戦では4ゴール、前節・徳島ヴォルティス戦では6ゴールと大量得点をマーク。ここまでリーグトップタイの22ゴールを挙げている。 そんなチームのかじ取り役を担っているのが、中盤の底に君臨する秋野央樹である。キャプテンの重責を背負う今季は開幕からここまで全試合で先発を飾り、抜群の存在感を発揮。柏レイソルのアカデミー時代にも指導を受けていた下平隆宏監督のスタイルを体現する一人として欠かせないピースとなっている。 昇格候補の1つである横浜FCを迎え撃つ今節は、きっ抗した展開も予想される。そんな展開で期待がかかるのは、背番号17の左足と言っていい。前線にはエジガル・ジュニオやフアンマ・デルガド、マテウス・ジェズスなど超J2級のアタッカーがそろっているだけに、ここまで合計16ゴールを挙げている“助っ人トリオ”にボールを届けられるかがカギとなる。 清水エスパルスの結果次第では、勝てば首位浮上の可能性もあるゲーム。ホームで連勝を今季最長の4に伸ばし、上位争いを盛り上げたい。 アウェイの横浜FCも現在は2勝1分けと3戦負けなしを継続中。第8節では当時首位だったファジアーノ岡山を一蹴。福森 晃斗のセットプレーから前半だけで3ゴールを奪い初黒星を付けた。その後は、ホームでいわきFCに引き分けるも、前節は藤枝MYFCに2-0で勝利。まだ、戦い方に波は見られるが、しぶとく勝点を重ね上位に食らい付いている。 その中、明るい材料は井上潮音が戦線に帰ってきたこと。開幕戦でフル出場を果たして以降、戦列を離れていた背番号7が藤枝戦でメンバー入りし、先発出場を果たした。やはり司令塔がピッチにいるかどうかでボールの循環は変わってくるだけに、井上の復帰は頼もしい限りである。 また、長崎の下平監督はかつて横浜FCでも指揮を執り、2020シーズンにはJ1昇格に導いた名将でもある。当時からメンバーは大幅に入れ替わっているが、クラブとして敵将の手腕は分かっている。ここで好調なライバルを叩き、勝点で並びたい。