大迫明言 ボストンも出てパリも出る!五輪男子マラソン代表内定から一夜明け決断 YouTubeで発表
男子マラソンでパリ五輪の3人目の日本代表に内定した東京五輪6位入賞の大迫傑(32)=ナイキ=が4日、明言していなかったパリ五輪への出場を表明した。自身のYouTubeチャンネルを更新して発表。4月15日のボストン・マラソンにも予定通り、出走することを明らかにした。 五輪代表内定から1日。大迫が沈黙を破り、決断を発表した。「パリオリンピックについて」と題して2本の動画を投稿。19時20分に投稿された24秒の動画では、パリ五輪について「出場する予定」と明言した。 昨秋のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)は3位。五輪出場はMGCファイナルチャレンジの結果次第となったが、選考対象だった昨年12月の福岡国際、2月の大阪、3日の東京の3大会には出場せず、天命に委ねた。最終選考会となった東京までに設定記録突破者が出ず、切符は大迫へ。ただ、五輪のみを特別視しない考えを示していたことから、日本陸連の瀬古利彦ロードランニングコミッションリーダーは「出ないと言うかもしれない」として、言動に注目が集まっていた。 大迫は改めて「僕は僕の陸上で、自分のやり方で強くなる方法を探したかった」と、3大会に出場しなかった理由を説明。五輪出場意思だけでなく、1月に参加を表明していた4月15日のボストン・マラソンについて「予定通り走る予定」と言い切った。 パリ五輪の男子マラソンは8月10日に行われ、約4カ月で2本のマラソン挑戦となる。瀬古氏は「ちょっと短いよね」と心配していたが、大迫は「7年ぶりに初マラソンの舞台に帰ってくる。新しい気付きがあるんじゃないかな、と楽しみ」と目を輝かせる。32歳は初心に返り、世界と戦うためのステップアップを図る。 ◆大迫 傑(おおさこ・すぐる)1991年5月23日、東京都町田市出身。金井中で陸上を始め、長野・佐久長聖高では2年時に全国高校駅伝初優勝に貢献した。早大では1、2年時に箱根駅伝1区で区間賞を獲得。16年リオデジャネイロ五輪はトラック2種目に出場した。21年東京五輪はマラソンで6位入賞。2時間5分29秒は日本歴代2位。3000メートルと5000メートルの日本記録保持者。170センチ、52キロ。