Nothing’s Carved In Stone ツアー初日をレポート「毎日が、少しだけでも明るくなるように」
新たな曲の感触としては、「Blaze of Color」や「Bright Night」はライブの勢いを加速させ、これぞNothing’s Carved In Stoneと言える、ドラム、ベース、ギター、ボーカルのそれぞれの見どころがドラマティックに織り成される「Challengers」では、幻惑的なサウンドにいつの間にか遠くまで連れて行かれている感覚を味わう。 「Will」はミディアムテンポだが、ここからのバンドの新しいアンセムとなっていきそうな高揚感のあるメロディが早くも観客のシンガロングが重なっている。新たな地平を目指すような「SUNRISE」のどっしりとしたビートやノリは、ソウルの香りも漂わせてライブではしなやかさを増して響いた。観客と共にライブを作り上げ、一体感を増していく、そうした熱量が一段と高い空間になっているのが感じられる。 村松はMCで「毎日が、少しだけでも明るくなるように」と語ったが、そのためのいいエンジンとなるようなライブとなった。全15公演、7月まで続くこのツアーがたどり着くバンドの境地が楽しみになった。またこの日には、8月31日に約3年ぶりとなる日比谷野外大音楽堂での“Live at 野音2024”開催が発表となった。“BRIGHTNESS TOUR”でのメニューとはちがうスペシャルなセットリストが予定されているという。15年のキャリアを経て、2024年のNothing’s Carved In Stoneはさらにノンストップで進化を遂げていく。 Text:吉羽さおり <リリース情報> 新作EP『BRIGHTNESS』 発売中 【収録曲】 1. Blaze of Color 2. Bright Night 3. Will 4. Dear Future 5. Freedom 6. Challengers 7. SUNRISE <ツアー情報> Nothing’s Carved In Stone『BRIGHTNESS TOUR』 ※終了分は割愛 6月1日(土) 福岡・DRUM LOGOS 6月2日(日) 長崎・DRUM Be-7 6月8日(土) 鳥取・米子laughs 6月9日(日) 岡山・CRAZYMAMA KINGDOM 6月15日(土) 愛知・名古屋DIAMOND HALL 6月16日(日) 山梨・甲府CONVICTION 6月22日(土) 長野・長野CLUB JUNK BOX 6月23日(日) 石川・金沢EIGHT HALL 6月28日(金) 北海道・札幌PENNY LANE24 6月30日(日) 宮城・仙台Rensa 7月13日(土) 大阪・GORILLA HALL OSAKA 7月15日(月・祝) 東京・Zepp DiverCity(TOKYO) Nothing’s Carved In Stone『Live at 野音 2024』 8月31日(土) 東京・日比谷野外大音楽堂