「天空の山城」備中松山城、雲海に浮かぶ 岡山・高梁、白波に映える天守と二重櫓
標高430メートルにそびえる備中松山城(岡山県高梁市内山下)周辺が21日朝、雲海に包まれ、「天空の山城」と称される幻想的な光景が広がった。 雲海は放射冷却で地表の熱が奪われ、空気中の水分が霧になる現象。寒さが増すこの時季に発生しやすい。21日は日の出とともに雲海がゆっくりと上昇し、国重要文化財の天守や二重櫓(やぐら)近くまで覆った。 城から約1キロ北東にある展望台では夜明け前から集まった観光客らがレンズを向けた。友人らと訪れたパート(69)=岡山市北区=は「雲海とお城と紅葉が一緒の景色は最高。思い出に残る一日になった」と喜んでいた。 雲海の見頃は12月上旬まで。