北アルプス奥穂高岳で71歳が遭難 カメラ捉えた…過酷な救助現場 相次ぐ山岳遭難 ほとんどが50歳以上【長野】
過酷な救助現場をカメラが捉えました。夏のアウトドアの一つに山登りがありますが…遭難が相次いでいます。 この画像を見ても分かりますが、この時期は特に天気の急変に注意が必要です。 ■救助隊員 「ちょっと(足を)動かせるかな、触っているの分かる?一応左足も触るね」 ■救助隊員 「一番痛いところはどこ?ここは?ここが痛い?はい、ふくらはぎが痛いのね、骨が痛い感じは?ない、足は?硬直している感じ」 これは24日、北アルプス奥穂高岳の標高2850メートル付近で撮影された映像です。 71歳の男性が転倒し、民間の救助隊が対応していました。 県警山岳安全対策課によりますと、今年、今月21日までの県内の遭難者は151人。 そのうち94人は50歳以上だといいます。 ■県警山岳遭難救助隊・岸本俊朗隊長 「98パーセントくらいが50歳以上の方になるので、年齢層が高くなると、体力的にも、身体能力も落ちますので、体力不足、筋力不足、バランス感覚の低下が原因の遭難が多いのかなと」 今週だけで、少なくとも21件の山岳遭難が発生していて、57歳と66歳の男性2人が死亡しています。 この時期、夏山を楽しむ際の注意点とは…第一線で活動にあたる県警山岳遭難救助隊に話を聞きました。 ■山岳遭難救助隊・岸本俊朗隊長 「夏は特に午後から雷雨になる傾向が高いので、事前に雷などの予報が出ているようであれば、当日は雲の動きをよくみていただいて、このまま登ってもたどり着けないという場合は早い段階で自分の行動を予測して、諦めて帰るという選択も頭に入れていただきたい」