レンコン暑さ好都合 生育順調、収穫始まる 福井県あわら市
福井県あわら市内でレンコンの収穫が始まった。生育は順調で「出来は上々」と生産者。水深20~30センチの泥から4節、5節と連なった長さ約1メートル、3キロほどの大物も姿を現す。「出始めのレンコンはみずみずしい。さっとゆでてサラダなどにぴったり」とPRしている。 農業法人「グリーンファーム角屋」(同市角屋)の齋藤さん夫婦は、3年前から伝統野菜「加賀れんこん」と同じ品種「支那白花(しなしろばな)」を栽培している。市内唯一の生産者という希少性から売れ行きは好調で、昨年の約30アールから今年は52アールに栽培面積を拡大。3日から収穫を始めた。 レンコンは泥の中に埋まっている。ホースで強烈な勢いで水を出して泥を軟らかくほぐすと、自然と浮き上がってくる。濁った水中を手で探りながら引き上げていく。 今年の暑さは、葉で光合成をして根に栄養を送るレンコンにとっては好都合。3月までに、昨年(3トン)以上の5~6トンの収穫を見込んでいる。最盛期は12月から来年1月。今は青い葉が茶色く枯れてくると、ねっとりとし甘さが増してくる。 県内ではファーマーズマーケットきららの丘(同市牛山)や、県民生協のスーパー「ハーツ」の一部店舗などで取り扱っている。