“メガネのプリンス”お客様第一主義で地域一番店を目指す「ムラタ」内間木義勝さん#BOSSTALK
古い業界に新しい風を デジタル化、AI活用進める
――社長として力を入れたことは? メガネは医療器具でなく、ファッションの一部だという考えで経営してきました。今はデジタルを通し、お客さまに似合うメガネの提供を考えています。大型店では大きいスクリーンの前に立つと、AI(人工知能)でお客さまに合うメガネを提案する仕組みを取り入れています。AIが似合うメガネが選んでくれるのです。 ――ボスとして大切にしていることは? やはり現場に行き、スタッフと話をして、いろいろな情報を集めたいですね。店長以外の社員と話した方が情報は多く集まりやすいです。地方に出かけた際は夜、一緒に食事をして話を聞いており、(企業トップと現場の)コミュニケーションはうまくいっていると思います。 ――メガネ業界はこれから、どう変わると思いますか? 店に行かなくてもメガネを買える時代が来るのでは。仮想空間の中に店舗を構え、お客さまがスマホからメガネフレームを検索でき、こちらからVR(仮想現実)を送って、本社か店舗で視力検査をする―。そういう時代も遠い将来ではないと思っています。 ――メガネは仮想空間で買う商品になるとは。おもしろいですね。 現段階では、まだハードルがちょっと高いですよ。メガネを耳や鼻に合わせて調整するなどのハードルをクリアしなければなりません。 ――業界で最初に始めれば、大きな前進です。 まだまだ古い業界ですので、新しい風が吹くかなと思います。
快適なメガネ生活をサポート 地域貢献も推進
――北海道をどうしていきたいと考えますか? (他業種、他分野と)コラボすることで、もっと北海道に貢献できると思います。一例を挙げると、(小学生、園児向け)「メガネをかけた人の似顔絵コンテスト」を始めて47年になります。(長期間取り組んでいるので)3世代にわたって参加する家族もあり、その活動を見ると、非常にうれしく思います。 ――海外展開も積極的ですよね。 12年前にベトナムに1号店を出し、現在はベトナムに25店、マレーシアに2店あり、これからインドネシア、カンボジアに出店する予定です。 ――どうやって、みなさんのもっと身近な存在にしますか? 毎日お客さまに来店していただき、メガネを洗浄して調整して快適な生活をしていただければ。そういう人が1人でも2人でも増えれば、北海道の中でも日本の中でも「メガネのプリンス」として活躍できると思います。
UHB 北海道文化放送