リーグ制覇には「運も必要」パウエルが2019年のラプターズ優勝を回想「再現にはどれだけの試行回数をこなせばいいのか」<DUNKSHOOT>
NBAファイナルでは2連覇中のゴールデンステイト・ウォリアーズと対戦も、ケビン・デュラント(現フェニックス・サンズ)がケガのためわずか1試合しか出場できず。ベストメンバーを組むことができなかったこともあり、ラプターズが4勝2敗でシリーズを制した。 シクサーズとのカンファレンス・セミファイナル第7戦で、NBAの歴史に名を残すほどのスーパーショットが誕生したことも見逃せない。試合終了間際にジミー・バトラー(現マイアミ・ヒート)のレイアップで同点となるも、レナードがベン・シモンズ(現ブルックリン・ネッツ)を交わし、右コーナーからジョエル・エンビード越しにタフなプルアップショットを放つ。ボールは何度かリングを転がった末にネットをくぐり抜けて、劇的ブザービーターとなってラプターズの4勝3敗で決着した。 「フィリーで決めたカワイのショット。あれは信じられないものだった。あれを再現しようとしたら、まったく同じことが起こるのにいったいどれくらいの回数を重ねないといけないのか?それで僕は勝つために必要なことを学んだんだ。あのランで得た自信、2019年の優勝が自分の成長を助けてくれたとね」(パウエル) パウエルとレナードの仲は良好で、パウエルはレナードのことを高校時代から知っており、母親同士も仲が良いという。今季のクリッパーズは両者だけでなくジェームズ・ハーデン、イビツァ・ズバッツ、デリック・ジョーンズJr.といった選手たちが在籍していて、パウエルは「今シーズンはチャンピオンシップを勝ち獲るためのものだ」と意気込んでいた。 NBAで優勝するためには、82試合のレギュラーシーズンをこなし、プレーオフでは4つのシリーズで相手チームよりも先に4勝しなくてはならないタフな道のりながら、パウエルの眼には2度目の優勝トロフィーを掲げるイメージがあるのだろう。 それまでに、レナ―ドのコンディションやクリッパーズのケミストリーがどこまで向上することができるのか。今後の戦いぶりに注目していきたい。 文●秋山裕之(フリーライター)
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