今年は「日向坂」風に 冬の風物詩・大根やぐら、宮崎空港に登場
宮崎市の冬の風物詩「大根やぐら」が10日、宮崎空港ビル1階の広場に登場した。竹組みやぐら(高さ約6メートル、幅約6メートル、延長約8メートル)に掛けられた生の大根約100本と、大根のイラストがプリントされたタオル地のレプリカ約3000本が利用客を驚かせている。14日まで。 宮崎県は漬物用の大根の出荷量が全国トップクラス。中でも、干し大根の主要産地である宮崎市の田野・清武地域は、伝統的な干し野菜作りで2021年に日本農業遺産に認定された。両地域の日本農業遺産推進協議会が冬にだけ登場する大根やぐらを見に来てほしいと19年から空港に展示している。 タオル地のレプリカは、昨年9月に宮崎市で開かれた日向坂48の「ひなたフェス」会場に設営されたやぐらに、ファンが購入して飾り、イベント主催者側に寄贈したものを、使った。 やぐらの前には田野・清武地域で生産された漬物や果物、菓子など人気商品が出店され、やぐらに願い事の絵馬を下げることもできる。 今季の干し大根の生産は昨秋の天候不良を受けて例年より2週間遅れでピークを迎えている。協議会は「ぜひ現物を見に現地にも遊びに来て」と呼び掛けている。【塩月由香】