◇SMBC日本シリーズ2024第5戦 DeNA7－0ソフトバンク（2024年10月31日 みずほペイペイD） 渾身（こんしん）の一打がDeNAを王手に導いた。0―0の3回2死一、二塁。7番・筒香が左腕・大関のフォークを中前に運ぶ。打線に勢いをつける先制打が決勝打となった32歳は「追い込まれていたけど、うまく捉えることができた」と誇った。 主将だった17年の日本シリーズは同じソフトバンク相手に全試合4番で出場も敗退。その悔しさを知るからこそ第5戦の重要性も分かっていた。 第4戦を終えて打率・154だったが下を向いている時間はない。「相手は今まで以上に来る。その1個2個上の思いがないと勝てない」。試合前の選手ミーティングで共有した思いを打席で実践してみせた。 「優勝、日本一が僕のモチベーションだった。地に足を着けて横浜で戦いたい」。その目は7年前には届かなかった日本一を、しっかりと見据えている。（秋村 誠人）
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