「スノボ中も話したい」 スノーボーダーが開発したインカムDXサービス BONX宮坂CEOが語る
音声コミュニケーションプラットフォームを開発するスタートアップのBONX(ボンクス、東京都中央区)が、音響機器を手掛けるNTTソノリティ(東京都新宿区)とタッグを組み、小売り現場などで使われるインカム代替を狙ったサービスの提供に乗り出す。「スノーボーダー」である宮坂貴大代表取締役CEOの雪山でのひらめきが、製品開発の始まりだ。スノボ経験がどう生きているのか。宮坂CEOが語った。 ―スノーボードの経験から製品が生まれたのですか。 宮坂CEO スノボで滑っている時、気が付いたら仲間を見失ってしまったことがあった。そんな時でもスマートフォンは持っていたため、コミュニケーションを取り、合流することはできた。ただ、そこで思ったのが、スマホをいちいち取り出すのは面倒だし、滑っている時でもコミュニケーションは簡単に取りたいということ。その経験から「BONX」という製品が生まれた。 ―今ではインカムを代替するサービスとして提供していますね。 宮坂CEO クラウドファンディングを使いスノーボーダー向けとして当初は売り出したが、「建設現場などでも使えそうだ」というユーザーからのご意見をいただき、インカムを代替するものとしても提案するようになった。 インカム自体はテクノロジーがさほど進化しておらず、DX(デジタルトランスフォーメーション)が進んでいない。この状況を変えていきたいと思っている。
電波新聞社 メディア事業本部 報道部