日本ゴルフ殿堂入りの謝敏男さんが回顧録出版「60年間の奮闘史」 後進の参考に/台湾
(新北中央社)日本プロゴルフ殿堂入りを果たしている台湾ゴルフ界の名選手、謝敏男さんがゴルフ人生を振り返った書籍の出版発表会が12日、北部・新北市淡水の台湾ゴルフクラブで開かれた。発表会に出席した謝さんは「これは60年間のゴルフの奮闘史」だと述べ、後進に役立ててもらえればと話した。 1940年生まれで現在84歳の謝さん。台湾ゴルフクラブの前身、淡水ゴルフ場の第13ホールの裏手で育ち、子供の頃からゴルフに親しんだ。64年に世界アマで個人1位となり、翌65年にプロに転向。67年に来日し、82年には日本の大会で12日間連続トップ、3週連続優勝という快挙を成し遂げた。2019年度に日本プロゴルフ殿堂入りした。 謝さんは、人生はゴルフと同じだと語る。「いつだって起伏がある。最初にボギーを喫しても焦る必要はない。連続バーディーの時まで待てば楽しくなるから」と話した。 謝さんは今でも規則正しい生活を送っており、週2回の筋トレは欠かさない。13日に開幕する富邦シニアオープンにも参加し、国内外の名選手と戦う。 発表会に出席した富邦グループの蔡明忠董事長(会長)は、2002年に謝さんが通算50勝を達成した際、お祝いとして50卓の宴会を開こうとしたところ、謝さんから「そのお金で大会を開いてほしい」と言われ、それがきっかけで富邦シニアオープンが誕生したと明かした。 (黎建忠/編集:名切千絵)