「20メートル歩かされて怒鳴り散らした」パワハラ告発された知事『注意した』と認める 疑惑追及の百条委員会設置か
■告発文の「叱責」について「注意させていただいたことはある」と知事
この告発文の内容について5日、知事に質問すると… 兵庫県 斎藤元彦知事:時間が限られてる中で、移動する中で、私からすると適切ではない段取りがあったので注意をさせていただいたということはあります。 -Q.注意したのか、叱責したのか? 兵庫県 斎藤元彦知事:注意をさせていただいたというか、それなりに厳しい口調で注意をさせていただいたということはあります。 -Q.知事としてはパワハラには該当しないと? 兵庫県 斎藤元彦知事:そこのコメントは私が判断することではないので差し控えたいが、注意をしたことはあります。ただそれは業務の範囲内で、必要な範囲内でやらせていただいた。 斎藤知事は、「核心的な部分において全てが事実無根」としていた調査結果について、叱責していたことを認める形になった。そして、「第三者委員会が設置されればそこで評価されると思う」とコメントした。
■「設置するならば建設的な百条委員会に」と鈴木哲夫さん
兵庫県の斎藤知事の疑惑について、百条委員会が設置される可能性が出てきた。 ジャーナリスト 鈴木哲夫さん:最初にうちわの調査じゃなく、第三者で調査していればこんなにもめなかったと僕は思います。百条委員会というのは、僕はいろんな自治体で取材しています。最近だと東京の築地市場の移転問題で、当時の石原慎太郎元知事を百条委員会に呼ぶということがありました。百条委員会で気を付けないといけないのが、政争の具に使われる時もあるんです。 一方で、築地の問題のときもあんまり結論が出なかったのですけれど、それをやったことによって当時の事実関係がもう一回あぶりだされて、対応にプラスになったということがあります。今回も百条委員会を設置するならば、次につながる、つまりパワハラのない役所を作るためにどうすればいいかということにつながる建設的な百条委員会にしてほしいと思います。 また、斎藤知事は「叱責した」ことを認めた。 関西テレビ 加藤報道デスク:会見の場で認めたわけですけれども、告発文にあった内容について、報道を受ける形で追認している。ただ当初、3月に出回った告発部は“事実無根”だということで、告発文を出した男性職員は停職3カ月の懲戒処分になっていますが、そういったところが今後揺らいでくる可能性もあります。 あと兵庫県の関係者が、今度の第三者委員会自体について、調査する人が知事部局から出向するので、どれだけ客観性を確保できるのか不明だという声が上がってのも事実です。 さまざまな手法で実態解明されることを期待したい 。 (関西テレビ「newsランナー」 2024年6月5日放送)
関西テレビ