日銀“政策金利据え置き”決定 円安さらに加速…1ドル=156円台に
日テレNEWS NNN
日本銀行は金融政策決定会合で、現在の政策金利を据え置くことを決めました。いまの政策に変更がなかったことを受けて、一段と円安が加速しています。 先月、17年ぶりの利上げに踏み切った日本銀行は、今回の金融政策決定会合で、追加の利上げはせず、現在の政策金利を据え置くことを全会一致で決めたと発表しました。 また、歴史的な円安が進む中、市場などから注目されていた長期国債の買い入れについても、従来の方針を維持しました。 日銀の発表を受け、外国為替市場では一段と円安が進みました。円相場は1ドル=156円台まで下落し、1990年5月以来、およそ34年ぶりの円安ドル高水準を更新しました。 一段と円安が進んでいることで、市場では政府・日銀による為替介入への警戒感が一層強まっていますが、鈴木財務大臣は「しっかりと対応していく」と述べるにとどまり、踏み込んだ発言はありませんでした。 円安の加速が経済に及ぼしている悪影響を踏まえ、植田総裁が、午後の会見で物価への影響や今後の利上げの見通しについて、どのように説明するか注目されています。