10月の全国消費者物価2・3%上昇、値上げ続くコメは過去最大58・9%の伸び
総務省が22日発表した10月の全国消費者物価指数(2020年=100)は、値動きの大きい生鮮食品を除く総合が108・8で前年同月比2・3%上昇した。政府の電気・ガス代負担軽減策による押し下げ効果で、伸びは2か月連続で鈍化した。一方、食品の値上げが進み、特に米類は過去最大の伸びとなった。
総合指数の上昇は38か月連続。伸び幅は9月に比べて0・1ポイント低下した。電気代や都市ガス代を含むエネルギー関連の上昇率は2・3%(9月は6・0%)だった。
生鮮食品を除く食料は3・8%(9月は3・1%)の上昇で、3か月連続で伸びが拡大した。米類の上昇が58・9%となり、比較可能な1971年以降で最大だった。2023年産米の出回り量の減少に加え、24年産米も高騰していることが影響した。
また、カカオ豆など原材料費の高騰でチョコレートが19・3%上昇。オレンジジュースなど果実ジュースも原産国の天候不良などにより29・8%上昇と伸びが目立った。
家計の実感に近い生鮮食品を含む総合指数の上昇率は2・3%(前月は2・5%)だった。