米超党派議員団やエヌビディアCEOがそれぞれ台湾訪問
(ブルームバーグ): 超党派の米議員団と米半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は26日、別々に台湾に到着した。前日には中国が台湾周辺で1年ぶりとなる大規模軍事演習を終えたばかりだった。
米議員団は下院外交委員会のマコール委員長(共和)を団長とする。台湾の頼清徳総統が20日に就任して以降、米国から議員団が訪問するのは初めて。
総統府の発表によれば、頼総統は27日に米議員団と面談し、インド太平洋における米和と安定、米台貿易関係などについて意見を交わす。
米国務省は26日、台湾周辺での中国の広範囲に及ぶ軍事演習を「軍事的な挑発行為」だと非難していた。
一方、エヌビディアのフアン氏は26日夜に台北に到着したと、ケーブルテレビ局のTVBSが報じた。同氏は台北で開かれるテクノロジー博覧会で公の場に姿を現す見通し。
台湾積体電路製造(TSMC)はエヌビディアが設計したものも含め、世界最先端のチップの大部分を製造しており、フアン氏は世界的な人工知能(AI)サプライチェーンで台湾が果たす重要な役割についてしばしば言及している。
フアン氏は今月20日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで、「台湾は世界的な技術のサプライチェーンの中心だ。テクノロジー産業は台湾に高度に依存しており、それはしばらく続く」と語った。
台北の事実上の米大使館である米国在台湾協会(AIT)は米議員団がインド太平洋地域訪問の一環として台湾を訪れると説明した。
原題:US Lawmakers, Nvidia Boss Visit Taiwan After Chinese Drills (2)(抜粋)
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Debby Wu