高校ラグビーの頂点に立ったのは桐蔭学園! 東福岡との大熱戦を制し春・冬2冠達成
2023年度の高校ラグビー日本一を決める戦い、「第103回全国高校ラグビ大会」の決勝は、壮絶な戦いとなった。1月7日に東大阪市花園ラグビー場で桐蔭学園高校(神奈川)と東福岡高校(福岡)が激突し、桐蔭学園が8-5で3季ぶり4回目の優勝を遂げた。春には全国高校選抜大会を制しており、2冠達成である。前年度王者の東福岡は連覇ならず。 高校ラグビー界、国内最高峰の名勝負となった 序盤から東福岡は辛抱強くディフェンスしていたが、前半13分、23フェイズ重ねた桐蔭学園に対して反則があり、FB吉田晃己のペナルティゴールで桐蔭学園が先制した。 両チームとも規律よく、激しい攻防が続き、やや押され気味だった東福岡は21分にピンチを迎えるも、ラインアウトでプレッシャーをかけてスチール。23分にも攻め込まれたが、SH利守晴がブレイクダウンでからみ桐蔭学園の反則を引き出した。 そして、24分にも桐蔭学園が敵陣深くに入り、またもグリーンジャージーの9番・利守がジャッカルでボールを取り返したが、東福岡はそこから回して攻め上がろうとしたところ、ハンドリングエラーが出て再び相手にボールを渡してしまい、桐蔭学園のWTB田中健想がタックラーをかわしてトライを決めた。 前半最後、反撃したい東福岡がゴールに迫ったものの、桐蔭学園が粘り強く守り、8-0で折り返しとなった。
東福岡にとってはがまんの時間が続き、後半早々、桐蔭学園が12フェイズ重ねてLO中森真翔がランで勝負しゴールラインを越えようとしたが、東福岡はFL松崎天晴やWTB深田衣咲が懸命のディフェンスで押し戻し、まもなくターンオーバーとなった。 その後、東福岡のピンチは続くも、6分にはLO倉掛太雅がラインアウトスチールでチームを救った。 耐えた東福岡は、13分のアタックは桐蔭学園の堅守に阻まれたが、16分、テンポよくボールを回してCTB神拓実の鋭いフラットパスをもらったキャプテンのNO8高比良恭介が右外を力強く駆け上がってタックルを3つ外し、WTB深田、CTB神とつないでトライを決めた。