＜川崎F・東京V＞前半、試合に臨む川崎F・エリソンと東京V・千田（右）（撮影・西海健太郎）

　◇明治安田J1リーグ第9節第1日　川崎F0－0東京V（2024年4月20日　Uvanceとどろきスタジアムby　Fujitsu） 　東京Vが今季初の無失点で川崎Fと引き分け、6試合負けなしとなった。U―23日本代表に選出されているMF山田楓喜（22）のほかにもDFに故障者が出て苦しい布陣。CBにはJ3秋田から昨季加入した千田海人（29）がJ1初出場したが、強豪川崎Fを封じた。 　千田は「この時を待っていた。いい準備してきた自信あった。公式戦でしっかり出せればと思っていた。ゼロで抑えられたのは収穫だし、僕が出ている意味がある。勝ちたかったが、来週へいい準備したい」と、ホッとした様子。中々出場機会に恵まれなかったが、「普段準備している選手がピッチに出てやれること証明したら、出場機会のない選手がやっていることはまちがいないんだということの証明になる。J3からJ1を目指してやってきたが、出場しただけで終わる選手になりたくないんで、まだまだ活躍できるように頑張りたい」。川崎Fを相手に良いプレーができたことで、自信にもなった。 　城福浩監督（63）も「DFが2人代わった中で全員がいい守備してクリーンシート達成は自信、選手層の厚さを含めて評価したい。いい守備からの攻撃では、我々が上回っていたので勝ち点1は悔しい。この悔しさを次に生かしたい」と振りかえる。そして千田については「我々は成長が残留への唯一の方法、トレーニングは激しく、質も量も日本一になりたい。これ以上やれないという所までやりたいし、その代表が千田」と、高く評価した。